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崩壊の前と後

 ティンプーの町に南から入る道は,国内唯一の空港のあるパロや,国最大の商業都市のプンツォリンとインド国境に続く.

 したがって,ごくごくローカルで産する食料や商品以外の大量な物資は,ここを通ってティンプーに入ってくるわけだ.当然ながら交通量は国内最大で,たしか一日数千台.流通量は細いながらも「国の大動脈」ということになる.

 来月,南アジア地域協力連合SAARCの会議がブータンである.国の歴史上最大の国際会議をホストすることになるのだが,これで来訪する人たちも全員ここを通る.

 でも,この道,かなり崩れやすい.

 なぜか,というと...この国,そうとうの山国だ.したがって国内のほとんどの道は崖とともに続いている.
道路の路肩から谷底に落ちていく崖と,路肩から山の上にせり上がる崖.

しかもその崖,ほぼ全てが切りっぱなしの崖.だから当然崩れやすい.

 国の大動脈でも例外ではなくて,いつもどこかが崩れては補修を繰り返している.
 写真は1月から2月の間に大動脈であった路肩の崩壊のBefore & After.

Before
DSCN2044r.jpg
ティンプー/パロの間の警察のゲートからすぐ上流.崩壊の前兆として道路に段差が生じてる.車はそれを避けるように左側を通らずに対向車線を逆通している(ブータンは日本と同じ左側通行).

これ,いずれは落ちるんだろうなぁ..と思って写真を撮たら,,,

その1.5ヵ月後に見るとあっさりと落ちてた (*o*)


After
IMGP8771r.jpg
ワンチュー川による路肩の足もとの侵食,余地の無い路肩,不完全な路盤が原因だろう.それと重すぎるトラックの通行もあるか.

ここ,恐らく落ちて減った分を土砂で埋めて,SAARCまでに処置するんだろうけど,今回落ちた土砂は川にまた流されて不安定化し,また崩壊,ってことになるんだろう.

 ブータンの自然災害.人と物が国内を流通する限り,こういった道路沿いの無数の崩壊は,最も深刻な問題として対応を必要とし続けるのだろう.

 ではこの問題,日本のように全ての崖をコンクリート吹付けや枠組みやアンカーでガチガチに固めればいい,とは決して思えない.ブータンにそぐわないし,資金的にそれは不可能.土木立国ではないから(日本も資金的に無理なところを税金と国債でやっちまったわけだが).

 さて,それではどうするか..

 まずは,崩壊箇所のリストアップ,地域の気象観測と予警報や交通規制システム,各防災関連部局の連携システムの構築,まずはそういったことから始める必要があろう.もちろん局所的にはハードの対策も必要だが.
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jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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