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虎の巣の仕事はおあずけに

 タクツァン寺院.岩に張り付くように建つ由緒ある寺院は,別名"Tiger Nest(虎の巣)"と言われる.ブータン屈指の観光地でもある.空港から30分ほどでその足もとに行けるので,ブータンに来た人の多くが眺めたり,登りついたりする.

 今日の仕事はその虎の巣への日帰り出張.ミッションは2008年11月の落石の被害確認,再発防止策の提案というもの.こういった仕事,一見すると氷河湖研究とは直接関係が無いけれど,地質災害,山地災害としては同じ分野であるし,日頃から局に協力して良い関係を保つのもこちらの任務.
 しかもこちらが日本で落石災害の研究をしてたと言うと,かなり本気で調査の準備をしてくれた.

 こちらも「おぉ,仕事でタクツァンかぃ.いいね!」と勝手に盛り上がる.ヘルメット,簡易測量機,双眼鏡,カメラ,GPS,それからお供えのお米を担ぐザックも準備.さらにKazさんにスタッフ二名分も含んだオムスビを握ってもらう.

 ワクワクしながら朝7時.準備万端でDGMのスタッフの電話を待つ....

...連絡が来ない...仕方なくこちらから電話.するとスタッフが「車が来ない…」とのこと.そこで事務所で待機すべく出勤.

...10時を過ぎても連絡がない.聞けば「車が来ない…」とのこと.早い話が中止だ.残念.

 詳しく聞くと,「パロのゾンカックから派遣されるはずの迎えの車が来ない,だから行かない」とのこと.「じゃ,俺のオムニで行くべ」と提案すると,「いや,これはゾンカックからの依頼の案件.こちらが車を出す必要はない」ときた.
 意外に縦割りで,しかも中央官庁のほうが無意味に威張ってる,という感じがしてなんとも残念な気分.

 鬱憤晴らしに夕方はジムへ.CNNを見ながらダンベル振り回しつつ3.2kmを走破.標高2400mを感じない体になってる.


 仕事でタクツァン,こんどのチャンスはあるのだろうか..
 
 とにかく,でっかいお山を相手に落石の根本的解決は不可能.看板を立てるなりして観光客にしっかりと情報を与えること.多くの落石には前兆があること.荒天時と,凍結融解時は注意すること,それくらいしか提案はできないが,虎の巣の安全に少しでも寄与してみたい.

DSCN1440r.jpg
去年8月に登ったときのタクツァン.見事な花崗岩(質片麻岩)の岩山.寺院の左で落石があった.
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jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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