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2009年氷河域調査旅行記(その1)

去る9,10月に実施したブータンヒマラヤの氷河湖の調査旅行記をここに残して起きたいと思う.

まずはスタートからの4日間.
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9月9日
Thimphu -> Damji
 ティンプー発.10時の予定が12:30に出発となった.未明まで準備でしかも,上にあげるHPのPCでAWS(自動気象観測装置)とのドライバーがうまく認識せず,最後までバッタバタ.これには猛省.こんな状況をみて一言も文句を言わないTさんにも余計に申し訳ない.
 プナカからダムジの車での道は意外に長く,しかも5月の大雨(サイクロンAila)による道路の復旧工事で一時足止め.ダムジ,けっこう大きな集落でまだまだ携帯の電波が入るの.連絡がつくところには挨拶がてら電話をする.

 草地の斜面のテント場につくと前の日に持ち込まれた我々の荷物が積まれていて,いよいよ調査旅行が始まったという気分になる.

 ただ,このテン場,足を踏み入れてみれば僕としては最悪の場所.蛭がいる!オレンジの個人用テントの上をさっそく這い回っている.一瞬盛り上がった気分は急降下.

 夕食後,テントに戻りしばらくすると,テントのインナーの外を這うやつがいる.

まずはローソクの熱とタイガーバーム(これが効くかは自信ないが)で下から攻撃.2匹は退治できた.でも,他を見るとまだまだ這ってる.そこで,食卓からくすねた塩を溶かしてTさんからもらった携帯スプレーに塩水を入れ,シュシュッと攻撃.これが面白いように効く!かわいそうだがもがいて固まって,コロッと落っこちる.すごい!おかげですぐに眠りにおちる.

夜中,Tシャツとシュラカバーだけではすこし冷えたので,作業着を上に着て寝る.雨は強くならずに明け方にやむ.

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9月10日
Damji -> Gasa(2778m)
 4:30起き.5:15,一度荷物が完成するが馬方から重すぎるとの事で二つに分ける.赤のノースフェースダッフルと青のずた袋.7:00朝食.コーンフレーク,パン,プレーンオムレツ,豆のトマト煮(缶詰).この後も,パンがチャパティになったり,オムレツがソーセージなったりするが基本こんな感じ.蛭に気をつけながらテン場周辺を散歩.8:00出発準備完了.8:25発.
Gasapangにて埋没土壌の年代測定用試料採取.

 11:30,車道から分かれガサ手前のMo Chhu右岸支沢の谷におり,沢を渡ってすぐにランチ.つり橋の渡渉の雰囲気がトンサの時と似ているので,蜂に刺されたトラウマでちょっとどきどきして渡る.

 14:50 ガサの村を抜けてグラウンド着.今日はここがテン場.昨日とはうってかわってドライで平らで会的なテン場.テン場の東屋にはお数珠をもったガサのおばあさん.しわだらけで味のあるおばあさん.いい写真が撮れる.15:25馬ほか本隊がようやく到着.直後に降雨で設営は雨の中.

 18:30夕食.ナス・チキンカレー.おいしい!携帯がまだまだ余裕で入るので家族に電話.メールで名大他に連絡してもらう.夕食時,一度外に出たプンツォの脚に蛭が!でも彼は殆ど気にせず,落ち着き払って一匹一匹はがしてた..ツワモノだ..
歩行距離14.4km.平均4km/h

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9月11日
 5:00起き.地形図を携帯用に折りこむ作業が意外にかかってしまい,グランドの東屋でメンバー4人総出でかかる.8:30出発.今日の山場,最初の峠越えはMo Chhu右岸の支尾根  La(3800m).似たような上り下りが繰り返されたが,峠も意外になんともなく超える.

 12:30昼飯.「なぜここなんだ?」ってな薄暗くジメジメした場所で昼飯.そして,標高的には蛭の心配はないと思っていたのに,蛭が寄ってくる.悪夢.昼食後歩き出してT氏とお互いの足もとを確認すると,それぞれの足から1匹ずつ,進入を試みている蛭を発見.未然につまみあげ退治.塩水スプレーをかけて退治している風景をプンツォは「なんと無残なことを~」といった顔つきで見ていたのが印象的.彼らはまず生物を殺さない.血を吸った蛭も,「はいはい,お山へお帰り」といった感じで葉っぱにのせてやってる.

 竜頭の瀧の巨大版の大滝を超えて16:50 Koena着.今日はけっこう歩いた感がある.今日はテントではなくて谷底にある山小屋.奥の間を我々4人で使わせてもらう.マットをひいて寝る.蚤やら出てきそうな雰囲気だったが予想外に体はかゆくならなかった.
今回の調査で唯一衛星携帯(スラーヤとイリジウム)が入らず,ティンプーの留守隊に連絡できず.
歩行距離16km.

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9月12日
Koena -> Takchemakang
 かなりぐっすり眠る.5:40起床.小屋の外の沢水をひいた水道で頭を洗う.まだ4日目にして頭を洗うとは…最近きれい好きになったなぁ,とわれながら感心.

 8:20小屋発.昨日から小学生くらいの子供をつれた馬方が加わっている.標高3400まであがり,そこからMo Chhuまで下る.サイクロンAilaによって本流左岸が崩壊し,小さな天然ダムが形成されている.右岸を通る登山道も,川の水位が上がったことで大急処置として大きく山側にまく道が作られている.まいて下った場所で大.これまで便秘だったので超すっきり.

 11:10山体崩壊の堆積物(勿論時代未詳)を左に見ながらMo Chhuを渡る.12:00左岸支流Rhodo Chhuの橋近くでランチ.昨日までとは違ってかなりドライでかつ流水がある快適な場所.いつものご飯とカレー系だがえらくうまい.山盛りご飯を2杯.今回新調したスパッツのひもが早くも切れる.細引きで応急処置.この後最後までこのヒモが持つ.

 14:00タクツェマカン手前でラヤ近くの氷河地形を伴う岩稜が見え始める.ヒマラヤに来た,という実感がわく.13:00タクツェマカン着.
歩行距離12.4km

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プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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