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ヒマラヤ氷河の2035年問題

 2000年,20世紀最後の年に日本の自然史分野では世紀の大スキャンダルとも言える捏造事件が発覚した.

 旧石器捏造事件.
 各地で新発見を続けていた東北の旧石器研究者が,実は過去数十年にわたって自作自演の石器発掘を演じていたというもの.
 彼の発見は日本列島にヒト,正確に言えば北京原人と同じようなヒトと同じ属の霊長類が石器を使ってワイワイと生活してた,ってことを意味していた.

 この発見とそこから生まれた学説は,今考えれば考古学の専門でないシロウトでも「えぇ?まじでぇ?」と思いたくなる話のはず.極東の島国(時には陸続きとなったものの)で,飛びぬけて古い時代にヒトの仲間がいたわけだから.
 そして,専門家からすれば,一部ではかなり長いこと「ウソだよ,コレ」ってわかってた,というのが後日談.

 この事件,多少なりとも科学に関わっている身分からすれば,常に身内の恥ずかしい過ち,として捉える必要があるだろう.

 そして,今日はやっぱりこの話題だろうか.
 「ヒマラヤ氷河2035年問題」
 ここ数日の新聞で急にとり立たされている,2007年のIPCCの報告書で,ヒマラヤの氷河が2035年に殆ど消えちゃう,という記述は誤りだった,って話し.

 実はこの問題,専門家だけでなくて,2chやいつも根拠の無いネタで温暖化を懐疑しているシトたちレベルでも早々ととり上げられていた.
 なので,今更新聞ネタになったのはちょっと予想外.でも,それと同時に何だか旧石器捏造事件が発覚した時の考古学者が感じたであろう恥ずかしさを,自分の身に感じたのも事実.ヒマラヤの氷河を研究している一人として,何かすべきことはあったのではないだろうか?と

とにかく今書くべきこと,と言うか自分がやるべきことは,,

1.ヒマラヤの氷河でおきつつあることの事実を現地で明らかにして,
2.事実を事実としてそれを表に出す
ということだろう.

 それから,一人歩きして巨大化している便利そうな数字に対しては,常に出どころを正す必要がある.ってのも大事だ.昨日のプナカの視察でもそう思った.
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テーマ : 地球温暖化・地球問題について考えよう。
ジャンル : ライフ

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jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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