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片山氏の富士山遭難について(再び)

 「富士山」「遭難」の話を書くと,やはり先週の片山右京氏の遭難事故が思い起こされる.そんな中,dr.stoneflyの戯れ言氏の面白い記事を見つけたので,それに影響されて再度のコメント.

以降,事故の検証は進んだのだろうか.

 ネット上では,彼の同行者を残してきた行動に対する非難と,その逆の擁護がそれぞれある.これについては自分は非難をする気にはなれない.現時点の情報を根拠とすれば“仲間を残してきた行為”については理解できる.

 しかし,「冒険」という言葉を含んだ薄っぺらなコメントで,この事故の上っ面だけ見て擁護している登山家(?)の野口健氏の言を見れば見るほど,こちらが心配になってくる(心配とは大きなお世話か..).
 これについての「もう、なんだかなぁ~。恥ずかしいなぁ」というdr.stoneflyの戯れ言氏の表現に脱帽.
 ついでにその発言をありがたく報道しているマスコミと,それで安直に感動している無数の視聴者や読者がいるのを見ると,頭がくらくらする.

 まさか,植村直己の単独遭難の死や冒険時の同行者の死と今回の遭難を一緒にして考えているんじゃないだろうか.そうだとしたら大間違いである.今回は冒険の準備である.片山氏にとってそれが冒険の一部だとしても,少なくとも遭難した彼らは冒険ではない.しかも野口氏は,冒険にはそこから得るものと失うものがありそれでも挑戦を,,としているが,“失うもの”として冒険に直接関与しない他者の命を犠牲にすることはできない.そう自分は思う.

 過去10年の10~12月富士山山頂の日平均気温のグラフを示す(気象庁のデータをもとに作成).言い訳だけど,コレわざわざ作ったんじゃないの.他の研究で作ってたグラフに加筆したもの.
 今回の寒波は平年値よりも10度も寒く,12月中旬としては2005年の異常な寒波(≒平成16年豪雪)に次ぐものであったことがわかる.(ついでに,どうやら11,12月は10月と比べて気温の変動が大きい.それだけ日によって条件がちがうわけ)

 前にも書いたけど,この時期の富士山において,装備(と恐らく体力)の違いがある状況で,寒波の到来を知らずにガンガン上がって,かつあの斜面でビバークした事.やっぱりそれらをしっかりと検証しなければいけないはずである.
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テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

非公開コメント

TBありがとうございます

お礼、遅れてすみませんでした。
TBありがとうございます。
凄いお仕事をされてますね。きっとワタシなどよりずっとリアリティをもって、野口健氏のお言葉を苦笑しているのではないかと想像しています。

Re: TBありがとうございます

わざわざのコメント,ありがとうございました.

オブラートに包んで聞こえのいい,でも中身は空っぽ,そんな発言,しないよう気をつけたいです.

そうそう↓おもしろい記事がありました.
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100107/dst1001070809002-n1.htm
今まで積み重ねた実績の山の途中から引き返す勇気.自分にもあるか正直自信がないです.
片山右京はどうするんでしょうね.
プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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