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我が家と国の電力事情

 この借家には薪で焚くストーブ,こっちで言うボカリがある.kaschütz 1894と刻まれたオーストリアの鋳造で,以前の借主が持ち込んだらしい.これを使って本気で部屋を暖めるとなると,かなりの薪を食う.雰囲気は満点なんだけどよ.

 そして,今年はまだ火を入れていない.代わりは二台の電気オイルヒータ.相当な稼働率で頑張ってくれている.手入れは楽だし,薪を買ってくることも物置から毎日補充する必要もないし,という理由で.

 ということで,今冬の我が家の電力事情はやや浪費傾向である.この国の電源が水力発電でほぼ賄われているので,「どんなに使ってもクリーンだからいいやん」という無理やりな解釈も手伝って.


 では,この国の電力事情は...

 インド,ネパール,バングラなどとくらべると,圧倒的に人口が少ないこと,豊富な降水が十分すぎる位置エネルギーを持つことで,雲泥の差で恵まれている,と言えよう.今後数年の日本の強力な援助によってブータンの電化が達成されれば,それがほぼ全国で言えることとなる.

 全国の電化が国民にもたらす影響と国民が抱く期待は,生まれる前から電球の下で当然のように育ってきた我々にはちょっと想像ができないだろう.

 しかし「影響」という言葉を考えた場合,一方で気になるのがその発電の現場である.現場というのは,インドというお得意様への売電を目的として計画されている発電所のこと.正確に言うと,ヒマラヤの谷をドドーンと封鎖する発電所用のダムのことである.

いいのか,これで.

 国を縦断する主な谷をことごとく封鎖しちゃって.ダム出現による川の「影響」はどうなんだろうか.特に下流への影響については,施工前の計画調査では全く触れていないし.うぅむ...

 やっぱり小電力発電!と素人考えでは思ってしまう.それじゃインドに売れないのかなぁ..


 ふりかえって,日本の電力事情.
 気づいてみたら今や原子力発電がこの国では稼ぎ頭らしい.

 僕は強力にこの原発に反対する.

 国や電力会社の言い分とキーワードは,十分すぎる安全対策と「安定供給」「低炭素電源」「準国産」らしいが.

 深刻な危険がないと断言できず,結局は都会の真ん中に持ってくることができず,かつ廃棄物の行先も決まっていない仕組みなんかで電気を作り続けていいのだろうか?

 百歩譲って,もし日本の安全基準と技術が完璧だとして,同等のものを海外にも期待していいのか.
 海外の製品や施工管理を見れば,そりゃムリムリって即答してしまう.

 となると,わが子,わが子の子,その子供,,,の代に今の選択を,今のエネルギー政策を自信をもって説明できるだろうか?

 少なくとも僕にはできない.
 「CO2削減の合言葉でおじいちゃん達は何をしてたん?いらん危険とゴミだけ残してぇ」と言われたら,,スミマセン,じゃ済みませんよねぇ..ついでにメキシコCOP16の結果も将来恥ずかしいんですけど..
 やっぱり風と水も含めてオテントサマでなんとかしないといけないんじゃないかなぁ.地質時代の遺産と人の手に余るようなパワーには目をつむってさ.
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tag : ブータン ダム 堆砂 異常浸食 電力事情 エネルギー政策 水力発電 原子力発電 準国産

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jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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