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落石の予見はできたはず

寝ようと思ったら,こんなニュースで目が覚めた.

富士山落石死亡事故、立件見送り 富士宮署 静岡新聞
富士山落石死亡事故、関係者の立件見送り 静岡 産経新聞

まずは取り急ぎ,この件について僕個人の考えを書き示したい.

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1. 2009年7月13日に富士宮新五合目駐車場で落石死亡事故があった.駐車中の車を落石が貫通.登山者一人が落命.

2. 富士宮署が業務上過失致死の疑いで県土木と林野庁を捜査したが,先月末に立件を見送った.見送った理由は,事故となった落石の予見が不可能と結論したため(静岡新聞,産経新聞,日テレ)

3. 世間でも本件は不慮の事故,登山は自己責任,との考えであり,このままなら本件は恐らく風化する.

4. しかし,過去に同じ新五合目駐車場では同様の落石が少なくとも1度発生していた.

2008年6月6日16時頃,巡検で同地に行くと落石撤去の現場に遭遇した.
P1000858r.jpg
P1000855r.jpg
E先生撮影(僕の画像データはどこかに消えた塊状の溶岩だけど,発泡の程度が不均質なのでスパッター起源のクラストジェニックな溶岩か.とまれ,
 現地の作業着の人に聞いたところ,落石は5日14時頃に発生したらしい.後ろの石垣の上に5合目売店がある.落石により駐車場の標識が折られてる.駐車中の車にも被害があったらしい.

5. 上記から考えると,約1年後にあった同地点の同規模の落石が「予見不可能」とする見解は間違いではないのか.



 立件云々についてここで言い切るのは,捜査に関する情報がを持たないので不可能だし,不適切であろう.
 しかし,今後の山の防災,登山の安全を考えるためには,このことはオープンに再度検証されるべきである,と言いたい.

 なお,2008年6月5日14時には落石が発生した斜面と同じ南斜面で,落石起源と考えられる振動波形が地震計に記録されているとのこと(防災科学技術研究所のU氏の情報).提供いただいた波形を見ると,たしかに,5秒程の振動が2回記録されている.
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テーマ : 地震・天災・自然災害
ジャンル : ニュース

tag : 富士山 登山 落石 溶岩 富士宮 新五合目 駐車場 自己責任 不慮の事故 道路管理

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ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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