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おサルの弔いか,悔やみか

漢字で書け,といわれても書けないが,
「弔う」という言葉が気になった.

「チンパンジー,弔いの起源を持つ」といったニュースがテレビ?でも流れ,恐らく日本では大きな話題になったようである.
20100427k0000m040135000p_size5.jpg
毎日新聞Webから引用.

どんな分野でもやっぱり研究って面白い,すごい,と思わせる.そんなニュースだ.
そして,宗教だ民族だ,という以前の人の感情の根本にかかわる部分なので,細かいけど余計に食いつきたくなった.


このニュース,新聞記事にも個人のブログにも,弔い,という文字が出てくる.
へそ曲がりの自分は,その「弔い」という言葉に直感的に違和感を感じた.

これって,弔いや弔いの起源なのか?
そうではなくて,あえて言うならば「悔やみ」じゃないのか?

ネットの辞書(デジタル大辞泉)で引いてみると,まぁ同じような意味となる.

弔い:人の死を悲しみ、遺族を慰めること。くやみ。弔問。「―の言葉を述べる」
悔やみ:人の死を悲しみ弔うこと。また、その言葉。「お―に行く」「お―を述べる」

でも,違う.違うはずだ.違うと思いたい.

我が子の死はどうしようもない事実であり,それを惜しみ,理解しつつも受け入れられない,その気持ちが件の母チンパンジーの行動に現れ,この群のメスチンパンジーに引き継がれているのではないか?

その時,(まだ)弔うという思いは必要ではないのではないか?
弔いの気持ちは,このミイラを自ら手放すときに,母猿や群れの中から出てくるのではないだろうか.

今回の場合は,ミイラは意図的には手放すことは出来てないらしい.
生前と背負い方が違う方法であるにしても,背中に背負っているのは「悔やみ」と「愛情」からではないのか.

って,書いてるうちにわからなくなってきた.
いずれにしても,日本語の得意な方からでも,正しいご指摘を頂戴したいところ.



ところで,ブータンに来て英語を使う日常に置かれた.

そこで気づいたことは,英語の面白さ.それから,日本語が英語と比べて語彙が多く(本当かウソかは知らないが),いかに複雑で,それぞれの単語に繊細な意味の違いがあること,それを気づかされた.

-------------
追記(日本時間5月6日)

◆も少し違う根拠で,「弔い」とは違う,と論理的に説明されてる方がいた.↓
鹿野司氏のくねくね科学探検日記

◆ここでは,「愛」だ,というやり取りも
がんになっても、あわてない

トラックバック,ってやつをやったんだけど,よく使い方がわからない..

--------------
以下,毎日新聞Webから

野生チンパンジー:母、子の死骸と生活 ギニアで確認2010年4月27日 1時53分 更新:4月27日 9時40分


ミイラ化した赤ちゃんを運ぶ母親チンパンジー=京都大霊長類研究所提供 西アフリカ・ギニアの野生チンパンジーの母親が死んだ赤ちゃんを生きている時と同様に大切に扱うことを、京都大霊長類研究所の松沢哲郎教授と林美里助教らの研究グループが複数例観察することに成功し、27日付の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載される。いずれも赤ちゃんはミイラ化しており、松沢教授は「人間の弔いの起源を解明する手掛かりになるのではないか」と話している。

 松沢教授は92年、ギニアのボッソウ村に設けた研究拠点で2歳半のチンパンジーの赤ちゃんが病死した際、母親が死骸(しがい)を背中に27日間おんぶして生活するのを確認。03年には、同じ群れで赤ちゃん2匹が相次いで死んだ際、それぞれ68日間と19日間、死骸と生活していることを確認した。

 いずれのケースも、母親は死骸の手足を首と肩の間に挟むようにしておぶい、毛づくろいしたり、たかるハエを追い払ったりしていた。死骸は強烈なにおいを放ち、次第にミイラ化。しかし、群れのチンパンジーは嫌なそぶりを見せず、子供たちがミイラで遊ぶこともあった。

 1例目は途中で観察を打ち切ったため、死骸のその後は不明。2、3例目は死骸が木から落ちるなどし、母親が見失ったという。

 ボッソウ以外の群れでは通常、死んだ赤ちゃんは仲間に食べられたり、捨てられたりする。松沢教授は死骸の毛づくろいやミイラ化はボッソウの群れで受け継がれている独特の「文化」で「愛情や弔いの表れ」と推測している。【広瀬登】
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tag : チンパンジー 京大霊長研 弔い 悔やみ 葬式 ギニア ヒト ボッソウ

コメント

非公開コメント

No title

これって,薄情な言い方かもしれないけど,「執着」て言葉が当てはまる気がする・・

Re: No title

おぉ..なんだか理解できるかも.

で,その執着に愛はあるのか.無いのか.
プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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