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気候変動問題,正しい理解へ

今週,ブータンも加盟するSAARCサミットが開かれる.
新聞記事もその話が盛りだくさん.

気候変動とそれによる影響は主な議題の一つのようで,週刊のBhutan Observerにも特集記事が挿まれていた.
しかし,その記事を読むと,どうも誤解が多い.たとえば↓

・氷河の縮小は人間活動による温暖化の結果である(正:地球独自の振る舞い,すなわち小氷期以降の温暖化も含まれることが書かれていない)

・氷河の融解,氷河湖の拡大は近年加速している.(加速の事実は無い.ほとんどが拡大は停止してる)

・国中の氷河湖があぶない.決壊洪水は数億人に被害をもたらす.(すべてが危ないわけではない.洪水流が南の国境を越えるとは考えにくい)

・氷河が消えると国の川が枯れ発電できなくなる.(氷河が消えても全体の流量はそうは変わらない)

 ものによっては首相の言葉であったり,挿絵も書かれていて,実際やあり得そうな予測とかけ離れた話がドーンと強調されている.
 気候変動に関する国・地域レベルの問題を,諸外国にアピールするのはいいが,その場合の問題は事実に即したものでないといけない.今のままではうまくない.

 メディアの力は大きい.特にこの国では新聞のもつ情報力は強い.

 実際に氷河・氷河湖問題はある.しかし,これらの問題を(故意ではないとしても)対環境問題へのプロパガンダ的使い方をするわけにはいかない.

我々の責任は少しでもこれらを正しく理解し,将来予測につなげるための事実を手に入れて,情報提供をしていくこと.がんばらんとあかん.

 SAARCの記事があふれる中で,主要紙Kuenselの4月24日版に少しだけ自分の書いた記事が載った.
"A GLOF lesson from Peru"
Kuenselr.jpg

 こんなんじゃまだまだ不十分だけど,これからは,いま山の中で起きていること,災害に対してこれからやらなきゃいけないことを,少しずつ発信していきたい.

 水位が下がってない,と書いてしまったのは正直間違い.しかも本来は図があって3名の連名だったんけど.新聞は厳しいなぁ
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tag : 氷河湖決壊洪水 SAARC 温暖化問題 国際援助 環境プロパガンダ 小氷期

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jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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