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ウソ情報とサミット効果

昨晩,SVのOさんちに夕食のご招待をいただいた.
奥様の超料理の噂はKazさんに聞いてはいたが,想像以上のすんごいメニューでまさに食い倒れ.

ごちそうさまでした!想定外のアイスクリームもベツバラに収めさせて頂きました.
 この満腹感で,三宅島噴火のボランティアで知り合った阿古のお母さんを思い出した.ご無沙汰しているので,連絡しなきゃ.

Oさんとは偶然,同じブータン東端の斜面防災に興味を持っていたので,食後えらく話が盛り上がったが,時間が足りず.
 続きはまた次の機会に.

そして,お宅ではBBSニュースも見られた.
我が家のTVは優和のテレビ病対策で壊れたことになってて,しかも元々BBSが見られないので,これもラッキー.

首相が演説していたのだが,唇の動きと音声がどうも合っていない.
 まさかクチパクでは無いだろうから,TV放映用のアフレコか.会場ではいい音が撮れなかったのだろう.

日本ではありえないテレビ局の演出,ってところか.
 でも,国民はこのテレビで首相の演説を拝み見るわけだから,アフレコ効果は大事なんだろう.

そして,これを見て彼の笑顔が素敵だ,ということに気づいた.

南亜の気候変動対策についても話していたようだけど,このサミットで何か進展もあるのだろう.
 今後,こっちもコミットメントできるように努力しないといけない.某国際組織だけに任せるべきではないし,彼らに出来ないであろうより本質的な援助,助言をしたいところ.

で,もともと何を書きたかったのか忘れた.



そうそう,サミット関連のウソ情報,って話だ.
SAARCに絡んで,いくつかのウソ情報を町で聞いた.

「国民は民族衣装を着ていないと逮捕される」←これは半分はホント?.町中がゴ,キラだらけだし.でも逮捕は無いか.

「つかまると,チャンリミタン競技場に拘留され,1週間そこで飯が食えるが外に出られない」←こりゃウソだろう.競技場,誰もいなかったし.

「レオナルド・デカプリオがアメリカの代表団の一員で来る」←いまだ情報なし.

「のら犬がいなくなる」←これは無さそう.よかった.街中はどうだろ?

「ネットがこの期間中だけすんごく早くなる」←現在の状況を見るとこれも怪しい.いつも以上に遅いのだ.

 確かに,ブータンには不自然な数のお役人やメディアが国外から集結してるので,彼らの使用量を考えると,回線が太くなってもこの速度,というのは不思議ではないが.
 パンクしてないだけ幸せ,と感謝すべきか.


 この「遅いー」と思ったのは,日本からのデータダウンロードで.

 共同研究者のリモセンチームの仕事量がすごい.彼らはいつ寝てるんだ?って感じ.
 で,そこから生産された衛星データを日本からDLしているのだけど,ちーーっとも終わらない.

 早朝はいくらか早いはずが,この時間でも10~20KB/秒.このままだと遅刻だ..




 今,サミットのおかげで,道路沿いのごみが無く,しかも車のナンバーは奇数偶数で隔日規制.かつ目抜き通りは一般車通行止め.
 この3点はぜひサミット後も続いてほしい.公共交通機関が発達してないブータンではいきなり不便って不平がでそうだけど.

 ついでに,ゴ,キラ着用チェックの強化.これは外人の僕がどうこう言う権利は無いが,勝手な感想を言わせてもらうなら「見ていてステキ」.でもこれは続かないだろうなぁ..
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tag : SAARC サミット デカプリオ 回線速度 ブータン ティンレイ首相 アフレコ ウソ情報 デマ

台湾地すべり続報

基隆市での地すべり,残念にも犠牲者がいたとのこと.
http://www.libertytimes.com.tw/2010/new/apr/28/today-fo5.htm

地すべりのポイントを地質図と照らし合わせると中新世中期の地層ということらしい.

国立中央大学応用地質研究所のページ↓
http://140.115.123.30/earth/shade/twgeomap.htm

たしかに,ストリート・ビューの写真のうすっ茶けた感じ,いかにも三紀層という雰囲気.
三浦半島の泥岩や仙台の北の三紀層を思い出す.

GoogleEarthに貼り付けるとこんな感じ.もいっちょ高解像度の地質図があったけどもう面倒くさいのでここまで.
Cidu_geogMap.jpg



でもいつも台湾と聞くと胸が痛む.JpGUの後に前橋に行ける人いないかな.

tag : 三紀層 泥岩 葉山層 中新世中期 中部中新統 三紀層地すべり

動くこと山の如し

台湾の北,基隆市で大規模な地すべりがあり,すべった山に高速道路が飲み込まれた.
車が飲み込まれていないことをただただ祈る.

6784598_359881.jpg
http://news.enorth.com.cn/system/2010/04/26/004638939.shtml

そして,なんで滑ったんだ?ってことで,Googlr Earthをグリグリして見ると,周辺のどの丘も北西側の斜面にひさし状の影があり,その逆はなだらかな斜面に見える.この非対称さはケスタ地形か.

これが,そうだとすると,南西側に傾斜した堆積岩.
で,そいつが層理面沿いに滑る,いわゆる層面すべりが考えられる.

そう想像しながら,今日はSAARCで来訪した某国使節団に呼ばれてランチ.

使節団の代表(と言っていいか知らないが)のN氏やK使の方は気さくな方で,たの団員のみなさんとももっと話をしたかったのだが,訪ブの目的はそれが本来ではないので,1.5時間でおしまい.

今後,こういった人たちにも情報共有をし,議論していきたいなぁ,というのが感想.

さて,で家に帰って,TさんのHごとを見ると,早くも現地に飛んでその地すべりを見ていた.さすがー
と言ってもGoogle Mapのストリートビューだけど.十分に滑る前の状況をその場バーチャルで見ることができるから,
ひぇーー,とおったまげる.

そして,そいつの立ち位置を↓もう少し北東にして見てみると..
taiwan.jpg
なんと,滑る前の法面の脇っパラにちゃんと露頭があって,層理も見える!

 すんごい.だいたい見た目傾斜で20度くらい.
この流れ盤の斜面下側を高速3号の6斜線と側道2斜線分を通すために切っていたわけだ.

こりゃ滑っても不思議じゃない.

tag : 基隆市 地すべり 高速3号 台湾 層面すべり 露頭 載り面 GoogleMap ストリートビュー ケスタ地形

気候変動問題,正しい理解へ

今週,ブータンも加盟するSAARCサミットが開かれる.
新聞記事もその話が盛りだくさん.

気候変動とそれによる影響は主な議題の一つのようで,週刊のBhutan Observerにも特集記事が挿まれていた.
しかし,その記事を読むと,どうも誤解が多い.たとえば↓

・氷河の縮小は人間活動による温暖化の結果である(正:地球独自の振る舞い,すなわち小氷期以降の温暖化も含まれることが書かれていない)

・氷河の融解,氷河湖の拡大は近年加速している.(加速の事実は無い.ほとんどが拡大は停止してる)

・国中の氷河湖があぶない.決壊洪水は数億人に被害をもたらす.(すべてが危ないわけではない.洪水流が南の国境を越えるとは考えにくい)

・氷河が消えると国の川が枯れ発電できなくなる.(氷河が消えても全体の流量はそうは変わらない)

 ものによっては首相の言葉であったり,挿絵も書かれていて,実際やあり得そうな予測とかけ離れた話がドーンと強調されている.
 気候変動に関する国・地域レベルの問題を,諸外国にアピールするのはいいが,その場合の問題は事実に即したものでないといけない.今のままではうまくない.

 メディアの力は大きい.特にこの国では新聞のもつ情報力は強い.

 実際に氷河・氷河湖問題はある.しかし,これらの問題を(故意ではないとしても)対環境問題へのプロパガンダ的使い方をするわけにはいかない.

我々の責任は少しでもこれらを正しく理解し,将来予測につなげるための事実を手に入れて,情報提供をしていくこと.がんばらんとあかん.

 SAARCの記事があふれる中で,主要紙Kuenselの4月24日版に少しだけ自分の書いた記事が載った.
"A GLOF lesson from Peru"
Kuenselr.jpg

 こんなんじゃまだまだ不十分だけど,これからは,いま山の中で起きていること,災害に対してこれからやらなきゃいけないことを,少しずつ発信していきたい.

 水位が下がってない,と書いてしまったのは正直間違い.しかも本来は図があって3名の連名だったんけど.新聞は厳しいなぁ

tag : 氷河湖決壊洪水 SAARC 温暖化問題 国際援助 環境プロパガンダ 小氷期

日本は世界にどう映っているのか

人が自分を好きか嫌いか,これって誰でも大いに気になるところだろう.
また,人から「良い影響力を持っている」もしくはその逆に思われてるのか.これも気になるはず.

それが国レベルになっても同じだろう.
BBCが中心となった「世界への影響○?×?アンケート」.好きか嫌いかという質問よりも少しは客観的な見方がされてるんじゃないかな?

日本は良い影響を与える国として総合3位.↓
http://www.worldpublicopinion.org/pipa/pipa/pdf/apr10/BBCViews_Apr10_rpt.pdf

日本がイチバン,立ち上がれニッポン,なんて思っている御方々には,心底嬉しい結果かもしれない.

 しかし,この全体評価の結果を単純に「日本って良い国.世界に良いことしてるってみんなわかってくれてるし!」と受け取るのは間違いだろう.喜ぶか悩むかは個人の自由としても.

 なぜなら,調査機関,方法,時期が各国で異なるし,各国が持つ他国への影響力や知名度も異なる.宗教や民族問題のフィルターもかかっているので.

 でも少なくとも,ある国や地域が見た他国の評価,というのは十分に意味がありそう.,,,
 その結果を吟味することは,特に今の自分の立場としても必要なことと思う.

 そんな中で興味深い部分をいくつか.

◆アフリカの3国,日本よりも中国への評価が高い.中国が物資を中心とした積極的な援助をアフリカで行っているためか.このへん,も少し日本でも調べるべきだろう.

ちなみに,UKもアフリカから高評価ってのも興味深い,というかBBCの調査で,かつ旧宗主国だから当然?他のアフリカ諸国も見てみたい.

◆西ヨーロッパ各国,ロシアには厳しい評価.これが東欧からだともっと厳しくなるのでは?

◆日本はやっぱりトルコで良く映ってる.トルコの調査が特殊なのかどの国の評価も辛口.その中で日本が飛び出て高評価.メキシコからは厳し目.

◆韓国に対するタイの評価が飛びぬけて低い.ライバル視?

◆日本は自国に辛口.世界各国,自国に対するpositive評価はみんな高い.日本は低い.positiveに出そうな読売の調査でこれだから嘘ではないはず.これは日本人が控えめで自信が無いと見ていいのか.

◆アメリカでのイスラエル評価が高い.ユダヤ人が多いから?韓国評価が意外に低い.

◆日本でカナダを悪く言う人,少な!

挙げるときりが無い.

元データの検証が難しいけど,国際情勢に強い人,地理の教科書作ってる人なんかに改めてまとめてもらいたいところ.

tag : 国際情勢 二国間問題 BBC アンケート 社会調査

ブータンで肉食

今日は,休日ということで夜は外食.
場所はブータンスイートというホテルのレストラン.

以前,ブータンの幸福の裏側,という話で書いたワンチュクさんがいるホテル
いつ来ても客がいないが,味はまずまず.

ただ,残念なことにベジタリアンメニューのみ.
これでノンベジがあったらもっと通いそうなところだが.

ということで(?),少しだけブータンの肉,特にチキンについて書いてみる.


チキン,小さいので部位ごとに売られてることはまずない.
モモが食べたくても,ムネ肉が食べたくても丸ごと買うことになる.なので,自分で解体する必要がある.

丸ごとで買うとだいたい200から250ヌルくらい.
こっちとしては,安くないか.

そこで役立ったのが,日本にいた時の理科実験教室で講義.子供を前に,肉屋で買ってきた丸ごとのチキンを解体,じゃなかった,解剖した月があった.その月は4体ほど扱うから結構技は勉強させてもらった.

それでは,ここで我が家流の鶏の解剖,じゃなかった,解体をご披露する.

1.生きたのをさばくほどの度胸も無いので,我が家では(安心という噂の)冷凍を丸ごとを買う.なので,しばらく室温で解凍.

2.お腹から半分に切れ目を入れ,胸肉を胸骨?からはがす.
IMGP6272r.jpgこの光景,解剖の時は包丁が解剖バサミにかわるだけ

3.下に出てきたササミ肉をはずす.ムネもササミも下のほうは簡単に外れるが,肩に近いあたりははずし方によっては,結構骨に残るので注意.
IMGP6273r.jpg右側だけ手羽まではずした状態.

4.次に,手羽.間接は手羽を動かしてやって,ちょっと間接をゆるくして,一番よく動くところに包丁を入れてやると,包丁をいためずに切れる.そこには腱があるから,シャクっと切れるわけ.

5.この調子でいくと,背骨の皮の部分が残るので,首の辺りから無駄が無いように長~く切り取る.皮がだから唐揚の時には若い人には人気の部位(気づいて無いと思うけど)ので,無駄なく取りたいところ.

7.最後は,モモ肉.これもグラグラと腰骨との間接を動かして,うまく包丁を入れると骨や軟骨を切らずにはずすことができる.お尻の近くは両モモとは別にポンジリとして.ただ,ポンジリは丸ごとだと,骨となんだかわからないモソモソしたもの(鶏が食べてた餌?)がいっしょに取れるので,その部分は捨てる.

IMGP6284r.jpgこれで二匹分.ガラはもちろん丸ごとスープに.

◆ついでに,豚肉

ブータンの豚,とにかく脂が多い!
これは買った直後の状態.2kgで200ヌル弱,だったか.
IMGP6285r.jpg

で,メタボを気にして,皮について脂をはずすと,こんなかんじ.
IMGP6290r.jpg

今回はここから,招待した隊員さんに出したラーメンの具として出して,残りはKazさんがベーコンを作ってくれた.

tag : チキン 鶏肉 解体 解剖 おろし方 胸肉 モモ肉 手羽 理科実験 解剖バサミ

人類の業による時代と堆積物

 石の種類は図鑑と照らし合わせてもわからないものが多い.時には顕微鏡や化学分析で見ないとわからないこともある.もうそうなってしまうと岩石・鉱物に疎い自分には厳しい.

 組織・組成が複雑で中間型みたいなものが平気で出てくるので,動物園の動物や大型の昆虫を鑑定するのとはちょっと訳が違う,ってわけだ.

 学生の頃や地質コンサル時代の野外実習なぞで,師匠である先輩や上司に「この石,なんすか?」と質問して教えてもらったのが懐かしい.
 時には「石に聞け!」と答えを逃げる先輩もいた.自分も今は人に聞かれてわからないと遠くに投げてごまかす.

 そんな中,たまにレンガやコンクリのかけらを持っていって「こんなんありましたが?」と師匠に聞いたこともある.たまに師匠も騙されることがあり,答えを言うと苦笑しながら怒られる.

 鉱山のある山の中では鉱滓が落ちていて,天然の鉱石と思い感動し,その後それが鉱業の余りかすと聞いて落胆したこともあった.

そして,苦笑や落胆の後には,そんなカケラについて「じゃ,これは第四紀人類岩ですね」などと命名した.



前置きが長くなったけど,今日はそれに少し通じる話.

Anthropoceneというドイツ産の新しい言葉がある.言葉が生まれて10年程度.
オゾンホールを見つけたノーベル賞学者が,おおよそ産業革命以降の急激な地球環境変化による時代をそう命名した.

http://pubs.acs.org/doi/pdfplus/10.1021/es903118j

もしこの年代区分が定着すれば,冗談ではなく,苦笑されたレンガやコンクリは「Anthropoceneの岩石」ということになる.

地層を見るとき,都市の地盤の表層は殆どが「盛土」として記載され,時代区分はもちろん現世とされている.これらにこの時代名を地質年代区分を適用するとAnthropoceneの堆積物と言う事になるか.人工のダム湖の湖底堆積物も,東京の夢の島もそうだ.


 しかし,このAnthropoceneという時代区分,たまに環境問題・や新しい時代の環境変遷関連では使われるらしいが,学会ではまだ正式に受け入れられているわけではない.もちろん日本ではまだ耳慣れない言葉.

したがって,日本語訳も定まっていない.

 学会に受け入れられなくても(いろいろ家庭の事情があるだろうから),いずれ和訳も必要となるのではないか?
 
 さてどうするか.それはいずれ決まる(かもしれない)として,ここで好き勝手に訳してみよう.

 AnthropoはAnthropology人類学のアンスロ.Ceneは世.Holocene完新世のシン.

 となると,人類世,人間世となるか.
人類の世の中,という意味になるから,中世以前の人たちからすれが,おぃおぃ.この時代の我々人類を一緒にしないでくれと言われそうか.

 新人世:いいかも.新しい人の世.これになるのかな?

人新世:これはサンソウケンのS氏が提唱ずみ.さすが.第三紀,第四紀の世はすべて新がついているからそれを継承するという意味もあるのだろう.その時代の地層って時に「人新統」ってなっても使えそうな気はする.

でも,前の訳語も含めて「新しい」という言葉をたった漢字3文字に入れるのはスペースがもったいない.


ということで,ここはもう少し意味深な訳語を考えたい.
第四紀がそもそもヒトや類人猿の時代の意味を持っているので,3文字の中に,人が作用した時代,という意味を入れるべきだろう.

人工世:こりゃないか.

となると..

人為世:人が為した業によって生まれた時代であり,それによって形成された層序でもあるので.
これを提案したい.

ただ,,ジンイセイ,響きが悪い.ジンタメソウ,無い無い.となるとまず採用されないか.人由世もだめ? 漢文強い人に聞かないとだめだ.

業新世はどうだろか.この場合,ギョウシンセイと読むと暁新世と同音になってしまうので,ゴウシンセイと読まないといかん.ただ,これだとちょっと仏教的か.



形成時代は人為世.形成要因は小氷期以降の温暖化(人為だけではない).の例として.
1998年の東ネパールの氷河湖決壊堆積物↓
決壊部分2r写真5r

そうそう,人為統の人糞層ってのがあって(汚いけど)コンサルの同僚が低地のボーリングで掘り抜いたことがあるらしい.

tag : Anthropocene アンスロポシン 人類 第四紀 完新世 地質年代区分 和訳

ブータンはサミット一色

ティンプーは今週と来週,大げさに言うと上を下への大騒ぎである.ちょっと大げさか.
特に道路警備と道路沿いの美化が急ピッチで進んでいる.

おかげで,ゴミやそれによる下水の詰まりもへった(Tらゃサンお疲れさんっす).
広い道路には中央に白線が書かれ,交差点には安全地帯の斜線まで入った(そのうち写真アップします).

草刈もせっせとやられてる.歩道やその手すりにあったドマ関連の汚れが無くなった.
こうなると何だかブータンじゃないみたい.

犬も心なしか減った?みんな山に放されたか.
ウチの裏にいる我が野良犬は減ってないけど(よかった~)

これ,確証のない野良犬の話以外は,すべてSAARC南アジア地域協力連合の開催にむけての大作戦.(祝!)

この寄り合いが作られて24年,今までの15回のサミットでブータンには三度開催のチャンスがあり,すべてそれがスキップされたらしい.
開催のためのインフラ(とおそらく安全管理)が確保できないから,という理由で.

そして2010年,モルジブ開催の予定を変更し,ついにブータンがホストを演じる機会が訪れた.
晴れのオミソ扱い脱却である.張り切らないわけにはいかない.

しかしこの開催,インドから5000万ヌルタム(1億円)の資金援助を受けての開催.スポンサー付きの開催というわけだ.
ある意味では,SAARCの主導国を自認してる(はず)のインドの演出とも受け取ることができるかもしれない.8カ国持ち回りの開催で,ブータン(インド)が開催国メンバーに入れば,インドとしては4回に1回は自国開催.と言ったら言い過ぎか.

市内に準備された華やかな旗や写真とは裏腹に,SAARC加盟国はそれぞれ問題を抱えている.

 ブ・ネ両国のネパール難民問題.
 政治・治安問題アリアリのアフガニスタン,パキスタン(テロという言葉は書かないが).
 スリランカのタミル問題と進む独裁
 インド国内の毛派やイスラム過激派

 海外から比べたら警備が甘そうなブータンである.思想をもった輩がこの機会を狙わない訳はない,かもしれない. 
 当然,警備も厳重になる.本来?のブータンではイメージできない,自動小銃を持ったポリスの団体を街で見るようになった.検問も厳しいとのこと.とにかく自動小銃が活躍する場面が無いまま無事に終わってほしい.

 さらに,アメリカ発展の一因とされるモンロー主義を,21世紀の南アジアで達成させんとするインド.そのインドがスポンサーである本サミットには,ライバル国中国がオブザーバーとして,日本,アメリカとともに来ブする.(韓国,オーストラリアもだっけ?)

 地球温暖化問題も含め,いろいろと話題は多そうだ.氷河湖問題も話題に上がるんだろか.見に行きたいなぁ.


 ところで,アメリカからはこのSAARCにあわせてレオ様が来るらしい.
 オブザーバーで来なはるん?で,ゴとか着て演説しちゃうのかな?

 大家のケサンが会うかもしれないからサイン頼んじゃおっか.

自然ネタと違って政治ネタは書き方に気を遣うから嫌いだ

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

tag : SAARC 南アジア サミット テロ対策 レオナルド・デカプリオ 外交 モンロー主義

インドの猛暑とペルーの氷

ティンプーの我が家では,ここ数週間で寝るときのホットカーペットがいらなくなった.
でもDGMの居室は日中寒いもんで,まだひざ掛けが必要.さいきん足腰がよう冷えるようになった..

その一方で,お隣さんのインド.これがえらく暑いとのこと.しかもかなりシビアな状況.
モンスーンシーズン直前に特有の熱波,"Pre Monsoon heat wave"だ.

インド各地で季節外れの熱波、ニューデリーは43.7度を記録

モンスーンシーズンの雲と雨が来る前のインド洋沿岸の低緯度地域は,この熱波が時々猛威を振るう.
1998年には(たしか)1500人,2003年には1400人がインドで亡くなっている.一説にはエルニーニョの後半または翌年に熱波になりやすいとか.

でも,4月はまだ本番ではなくて,これらの死者の多くが5,6月に亡くなっている.
今年は4月で80人が亡くなってる,というからこの先が心配.

そして関連で,こんな記事も.いくら酔ってたからって間違わんだろ.ふつう..
インド航空機エンジン内で熟睡 泥酔男、扇風機と勘違い

そしてサイクロンも発生してるとのこと.4月,プレモンスーンのサイクロンは別に珍しくは無いが.毎回毎回犠牲者が出るって,どうにかしないと.
日本にいたときは遠い国の話だったが,いまはごくご近所の話.気になる.

インドとバングラデシュをサイクロンが直撃、116人死亡


そして,次は冷たいはなし.

4月11日のペルーのHualcan氷河の崩壊と決壊洪水の問題.どうやらこの氷が落ちたんじゃないかな?
pd1555810.jpg
左のピーク(Mt. Hualcan.6122m)の直下ではなく,落ちたのはその一段したの氷塊.

ネット販売している写真なので,ブログへの転載は不適切か.商用じゃないということでお許しを.
ぜひここから写真を買いましょう

tag : 熱波 インド プレモンスーン エルニーニョ サイクロン 泥酔 ペルー ブランカ山脈 GLOF 氷河崩壊

気候変動による弱者

前回も書いたが,春(プレ・モンスーン)の氷河調査が無くなった.このことで悲しくもブータンにきちんと(?)官僚主義があることを学んだ.

 そして今,夏,秋の調査の準備.特に現地で天気予報ができないか画策中.
 そんな中,気象学者のYさんからT氏のWebサイトを紹介いただいた.

 ウェザー・ステイション. ここ,すんごい.お勧め.
気象シロウトの自分には贅沢すぎるほどの情報がある.

 で,まずはシロウトさんにもわかりやすい雲の画像(赤外画像)をとりあえず拝見(すんませんTさん)
 そしてまず何を見たかって言うと,去年の10月7,8日の天気.トレッキングの後半,われわれを苦しめてくれた大雪だ.
IMGP5232r.jpg一晩で真っ白.

 こいつ,もともとはベンガル湾からの水蒸気のようだけど,意外にもインド半島上をうろうろしてたことがわかった.そして,もしこの画像を大雪の前に見ても予報は難しいなぁ,というのが感想.(すんません,それしかわかりましぇんでした)


 ところで,この時の天気にこだわる理由となるエピソードがある.

 この時の雪では,隣の山域に入っていたUNDP関連のレイバーが単独で下山中に凍傷にかかり,歩行不能.ほっとけば凍死,ってことになりかけてた.
IMGP5863r.jpg
 凍傷の彼は氷河湖の水位低下プロジェクトで入山していた一般ピープル300人の一人.
 現地では寒波や積雪に対するろくな装備が無く,対策の指導もされていない.

 そして雪の中,裏ツルツルのゴム長に裸足で歩き,凍傷になっていた.
 結局見捨てることができず(当たり前か),3日間おなじ行程を付かず離れずで,
JPGR0026660r.jpg
最後には交代で彼をおんぶして麓まで下げた.
IMGP5864_L1r.jpg

今頃何をしてるんだろうか.(彼を見捨てたドイツ人,って話もいずれブログで書きたいところ..)

 この時初めて気候災害弱者(気候変動弱者)という言葉が頭をよぎった・彼もその弱者なんじゃないだろうか.

 そして「金だけ落とし現場を見ない国際援助の怖さ」というものを知った.世間に目立つ事業を構築し,大金だけ落とす.そして現地に指導はない.出すほうも受けるほうももう少し考えるべきではないだろうか.

他ではすばらしい事業も多いんだけど.

tag : 天気図 災害弱者 氷河湖 気候変動 気候災害 大雪 凍傷 国連開発計画

早くも雨季が来た?

庭の緑がずいぶんしげった.
IMGP6327r.jpg
今朝は青空と白い雲もきれい.だけど,こんな朝は最近少ない.

実際雨がそれほど降るわけではないんだけど,どうも天気がすっきりしない日が多いのだ.
山のほうはこんな感じ.
IMGP6350r.jpg
自転車で出勤する決意もつかない.

ブータン人やこちらに長い日本人に聞くと,この天気は普通じゃなそうだ.
「6月だよこれは」と言う.

インド気象局IMDの水蒸気の画像を見ていると,ここ最近はヒマラヤにそって西から水蒸気が流れてきているようだ.そして,ブータン南部やシロン高原あたりで,ボワっと雲がわいて,そのあたりじゃ結構な雨になってるみたい.

ヒマラヤの西にはアラビア海の西を時計回りに上がってきた水蒸気が吹き込んでいるように見える.
SA_g3hw20r.jpg
そして,ティンプーあたりでも時々パラパラと.
これって南西モンスーンのはしり?1ヶ月くらい早いんじゃないか?実際のところどうなんだろうか..

このIMDのシーケンスの画像と高層気象天気図が,今年の氷河域調査では大事な気象情報のソースになる予定.

去年は天気が現地でわからず,麓の大雨(10月としては記録的)が大雪となって,さんざんな目にあった.そんな中,少しでも情報があるとましな行動を図れるし,気持ち的にも助かる.

そうそう,4月に予定していたチャムカール川源流の氷河・氷河湖調査はブータン側の都合で中止.ありゃりゃ..

予算も資材も現地側の努力で計画が進められ(これて,立場的にすごく嬉しい!),しかも早めのプレモンスーンの調査,ということで時間的にもお得な(でも現地は寒さが厳しい)計画だっただけに,それが中止ってのは結構ショック.

ま,気を取り直して,その先の盛りだくさんな計画をはやく練らないとね.

tag : 雨季 インド気象局 南西モンスーン ヒマラヤ アラビア海

ペルーで氷河湖決壊洪水

4月11日,ペルーのブランカ山脈(ブランカは白って意味)のHualcan Glacierで氷河湖決壊洪水が発生した.

JAXAがWebに公開した衛星画像を見ると,湖から3,4kmまで河床が乱されており土石流が発生したと見られる.新聞によればこれにより死者3人,数十人のけが人が出ているとのこと.

 前述のWebサイトはほぼ1年前の2009年4月9日と2010年4月16日の衛星画像を提供しており,わっかりやすい.

 それを見ると湖の上流側の氷河表面が氷と岩屑で汚れており,湖水は乱され茶色く濁り,南寄りのエンドモレーンにあったアウトレットから,大量の湖水が流出したことがわかる.

JAXAの二つの画像とGoogle Earthの画像を見ると,GLOFの発生状況は次のように考えられる.

・北東側上方にある稜線(EL 5500m)直下から氷と岩屑が湖に突入したことが確認できる

・湖と崩壊源との比高1000m,距離1000mにあった氷と岩屑が崩落&氷河上を滑走し,湖に突入したと考えられる.

・崩壊源はおそらく南緯9.2000度,西経77.5343度付近.そこには見た目で数十万立方m(1万m2,厚さ数十m?)の氷河氷が存在し,2003年7月16日のQuickBird画像(Google Earth)を見ると,背後(斜面との間)に開口クラックが見られる.

・モレーンがそれほど大きく崩れていないので,あふれ出た水の量は,多くて数千m3オーダー?

・GLOFの流出源から西側3kmほどで傾斜が急に平坦になるため,土石流の流下はこの付近までと考えられる(衛星画像からの判断).地形がゆるくなるのは山脈の隆起と山麓の境となっているブランカ山脈断層を超えることと,古いモレーンに囲まれたアウトウォッシュプレーンがあるため.



 この山脈では,ヒマラヤ以上に氷河崩壊や氷河湖決壊洪水による被害が繰り返されている.
1702年以降で,
人的・物的被害があった氷河崩壊:2回
人的・物的被害があったGLOF:10回
明確な被害がなかった氷河崩壊:4回
明確な被害がなかったGLOF:5回
氷河崩壊,GLOFの可能性あり:3回
に事例がある.
(Alba Herrera,1969. Casassa et al.,1998. Morales,1999. Hubbard,2005. Carey,2008を引用・加筆)

 ヒマラヤよりも4,50年は早く1940年代からGLOFに対する研究・対策が進められているが,それでも1962年と1970年には同じ氷河の崩壊を原因とした泥流・土石流が発生し,22000人が犠牲になっている.

 今回3人の方が亡くなったが,氷河災害で犠牲者が出るは,おそらくこの1970年のワスカランの氷河崩壊以降初めて.40年ぶりとなる.


 JAXAのページ,衛星の強みで災害発生後の対応が早く,すぐに画像がでる.しかもビフォアの写真もあったりするので比較ができる.すご.

 そして,そのページ,昨日特集したエイヤフィャトラ氷河の噴火も出てる.
これを見ると,北側のアウトレット氷河の氷河湖は,噴火による融氷水で押し出された土砂(と氷?)で埋まりつつあるのがわかる.


tag : コルディレラブランカ 氷河崩壊 氷河湖決壊洪水 GLOF ランラヒルカ ユンガイ ワラス アイスランド噴火 JAXA グーグルアース

エイヤフヤットラ氷河での噴火

北西ヨーロッパの飛行機をことごとく足止めさせてる,アイスランドのエイヤフャットラ氷河での噴火ですが,噴きはじめからそろそろ1ヶ月.Tさんのひとりごとに寄せられてる情報.You tubeもすごいけど,写真もすごい.

Stromboli online 4月14日の状況

下のほうの写真は エイヤフィヤットラ氷河の北のアウトレット氷河のアイスフォール(63.655554,-19.625359)とその前面の氷河湖を北から撮ったもの.(63.655554,-19.625359をそのままGoogle MapかEarthの検索に入れると飛ぶ).

キャプションにあるように,火山泥流で掘り込まれたガリーもすごいけど.その上流の氷河の上にのった汚れた氷?が気になる.これって,上流から氷河上を流れてきたスラッシュ・フローが写ってるんじゃないのかな.

氷河湖にも結構汚れた氷塊があるから,このスラッシュは一気に氷河湖まで

それから,右岸側にある氷河末端の表層が汚れてる.こいつは,氷河底を流れた泥流が右岸から谷中央に向けて氷河表面を汚しながら流下したあとか.アイスフォールと言っても,30%程度の傾斜だから表面に吹き出して流れる,というのもありかと思う. 
G.Earthの画像はこのあたりの氷もきれい,といっても8年近く前の写真だから,その後の氷河縮小で単に汚れが目立った,と言われそうだが,それにしては汚れがクリアすぎ.

German Aerospace Center (DLR)のSAR画像.これを見ると,ほぼ東西に並ぶ二箇所から噴煙が出たことがわかる.東側の火口が先の割れ目噴火(Curtain of fireがみごと).ミールタルス(ミールダルス)氷河とエイヤフャットラ氷河の間で起きた.

場所は"前出のStromboli online 4月17日"をみると大体このへん→63.623999,-19.406319.この東向きに撮った写真の中央の三つのイボはG.Earthなんかでも見えるので目印になる.

そして,その後にエイヤフャットラの山頂火口が噴火.ちょっと太ったムンクの叫びみたいだ.

 4月17日の写真,多くの写真は噴煙の色が濃くて,見事なコックステールジェットが.元気なマグマ水蒸気爆発であることを示している.

 でついでに,その火口の北側の写真,氷河底で融解がすすみ,氷河が落ち込み,新しいクレバスとして開口割れ目がバンバンはいってる.氷河底にトンネル状のけっこうちゃんとした流路ができるもんだわ.

 しかし,先に噴火した割れ目火口周辺にある,東西方向のリッジ(Fimmvörðuhálsコル)ってなんなんだ?
 侵食から残ったダイクと考えるのが妥当かな?でも東西方向のダイクってアイスランドであり,か..

tag : アイスランド 氷河底噴火 スラッシュなだれ スラッシュフロー ラハール エイヤフィヤットラ

タイトルで読む気にさせるブログ

ブログの記事を書くとき,タイトルには意外に気を使う.
10字前後のタイトルで,ぱっと読む気にさせて,かつ嘘のないものとは,ということで.

CMなんかのコピーライターと同じ悩みだろう.程度の差はあれど.

と,考えていたら,本のタイトルも気になってきた.
以下,久しぶりのグチリ系の記事になりそう..マシンガンズ風に.

こんな本がある.
「「地球温暖化」論で日本人が殺される」武田邦彦・丸山重徳.

こ,殺される,って...
推理小説でもサスペンスでもない本のタイトルに「殺す」が出た.科学者が出す本のタイトルにだ!

 温暖化説が「もし万が一」の嘘だとしても,気候・環境が急激に変化していることは確かなわけで,それを食い物にしているこの人たちの著作には大きな罪がある.

この本の印税と講演料とテレビの出演料を,すべて意味のある寄付に使っているなら「罪」という言葉を撤回するが..

温暖化懐疑論者にはいろいろなタイプがあるが,その方たちはおしなべて,センセーショナルなタイトル+反大勢への興味という力,を借りて裏の取れない内容で本屋の一角を陣取り,テレビに顔を出す.おかしい.
(ま,マスコミと出版社にも責任があるわな)

しかもこの二人が組むとは...とほほ,,である.丸山重徳氏が共著の↓
「生命と地球の歴史」丸山重徳・磯崎行雄は,古環境学を学ぶ身にはバイブル,だったのに..講義では学生さんにも勧めてたのに..ブータン赴任時に奥さんに荷物を削らせて,それでもこの本は持ってきてたのに..

 僕の教祖(だった)の氏の著書にはこんなのもある.
「「地球温暖化」論に騙されるな! 」

 びっくりマーク付きの「騙されるな」である.そりゃ本屋で目をひくだろうなぁ.注目の「温暖化」という文字とあわさって.


 そして,首を傾げたくなるタイトルは,温暖化懐疑論だけではない.
たとえば,,愛すべき富士山についてだけでもこんなのがある.

「破局噴火-秒読みに入った人類壊滅の日」高橋正樹

「富士山大噴火が迫っている! ~最新科学が明かす噴火シナリオと災害規模」小山真人

どちらもタイトルに嘘はないし(秒読みは大げさだが),中身は科学に根ざしたそれなりに意味のあるもの.
しかも研究成果の社会還元には,「まずみんなに見てもらわないことにはどうしようもない」という理由もあろう.

しかも本を書くにあたって,タイトルは編集者や出版社に無理強いされる,と聞いた.

それは確かに理解できる.本屋のブラリ客の目に留まる,または検索に引っかかる,そして売れなきゃしょうがないから,タイトルは大げでセンセーショナルに.非科学な読み物ならそれもいいかもしれない.

でも,科学を根拠とする,しかも災害や全人類の課題に関する本でそれはやってはいけないだろう.

武田氏ならまだしも,やはりバリバリの研究者が,よく言えば「出版社からの熱い依頼」に流された,と受け取られるようなタイトルを付けるのはいかがなものだろうか..

tag : 温暖化懐疑論 富士山 噴火 地球史 偽科学 本のタイトル

これが地鳴り-青海省大地震-

右耳を下にうつ伏せになって寝ていると,,,,地下から,ゴゴゴゴォ.....と音が迫ってくるのがわかった.
半分起きてた頭が「あ,来た」ってなぜだか冷静に地震が来るのを察して,,,

何秒後だろうか,家も揺れた気がした. 
で,また寝てしまった. 

この時,水曜の明け方.

 ヒマラヤ山脈をまたいで,さらに900kmちょっと行ったところでは,大地震になっていた.
チベットの玉樹近くを震源にした青海省大地震.今の時点で1000人近い死者・行方不明者.

こんな大きな被害になっているとは思いもしなかった. 現地では人民解放軍が出動し,瓦礫をどけての救助が続いているらしい.一人でも多く助かってほしい.

 去年行ったチベットでは,急成長している東の都市部と比べると驚くほどに厳しい環境を見た.
 そして,厳しい民族問題.

 その去年,われわれも苦々しい思いをさせられた10月下旬の大雪では,チベット南東部の貧村は陸の孤島になった. そこではおばあちゃんが解放軍に背負われ,村の人が嬉しそうに解放軍様さまやわぁ,とのコメント!,という画像を何度も見させられた.

 あれは,見るからに民族問題を大いに意識した画像だった. 

 そして今回,まずはとにかく解放軍の若者の努力で少しでも助かってはほしい.
 次に,救助隊に救われた人の写真↓この写真の裏になにも怪しいことはあってほしくない(不謹慎だけど勘ぐってしまう.APは写真は独自ソースか?).
http://mainichi.jp/select/world/news/20100416k0000m030073000c.html 

 そして,海外からの援助をすぐに受け入れるべき.今回はチベットというナイーブな地域だから,きっと最後まで受け入れないんだろうなぁ..


 さて,では地震についてブータンはどうなのか.去年9月21日にはM.6.1の地震があった.(今回の地震の1/30のエネルギー)
 しかしとにかく国内には地震の発生履歴に関する情報は少ない.常設の地震計もない. すべてをインド,アメリカからの情報にたよっている.

 で,これはインドの研究者の最近の成果.↓去年の地震も含め,国では南東部が一番地震活動が活発な地域,ということになる.
http://www.portal.gsi.gov.in/gsiImages/information/n_bhutan_source.pdf

 この図,興味深いけど,でもブータンで心配すべきは,国の外の地震にも目を向けないといけない.この国は小さいから. そう考えると,インド/バングラ国境のシロン山地やその北のブラマプトラ川周辺,シッキムや東ネパールで過去に(2,300年くらい前?)にあった地震を思い起こす必要がある.

 こんな↓論文の図(下のほう)を見ると,他のヒマラヤの各セグメントと同様にひずみはたまってる,と見えるけど.
 http://cires.colorado.edu/~bilham/HimHazardScience.html

 はたしてどうなんだろか?単純にどれも同様過ぎるような気がする.直感的にこんな単純じゃないよなぁ?


 そして地質鉱山局には,海外留学経験者でかためた地震部局ができるらしい.でも基本的に人材不足.これからまさに人的,物的援助が必要.

tag : チベット 地震 ヒマラヤ 救助隊 青海大地震

ブータンのサイクロン

今は藤が満開.

家の門の藤は枝ぶりには品がないが,やっぱり咲くときれいだ.
門を開けるために車を降りるとそのにおいに驚く.

IMGP6264r.jpgうちの塀にある藤と餌やりで仲良くなった野良犬.

きれいだなぁ,と藤を思うようになったのはここ数年.そのもう少し前,30代半ばには梅の良さを味わえるようになった気がするから,藤は更に年をとった人向きなのかもしれない.

IMGP6259r.jpg玄関の前の,椿?とあやめ?

今日は夕方から雨.(って書いたのが13日)
しかもけっこうしっかりとした雨.藤の花散らしの雨になりそうだ.
人によってはもう雨季に入ったという.

インド気象局の雲の画像を見ると,ベンガル湾の南でせっせと雲ができては,西へ流れていく.
この雲,もしこっちにきたらえらい雨をふらせるんだろうなぁ.

バングラデッシュやブータン方面に来るサイクロンは,みんなこのベンガル湾から北上するもの.ごくごくまれにインドネシアのスル海?あたりからインドシナ半島を横断してベンガル湾で再発達,なんてつわものもいるけど.

訳あって,このベンガル湾からブータン方向へ進入しうるサイクロンの発生頻度を月別で調べてみた.
とりあえず,ベストトラックで東経87~94度の間のベンガル湾北岸を上陸したサイクロンのをカウント.

そしたら,5月と11月にピークが.サイクロンのシーズンは日本と違って年に二回あるってことだ.
実は,これは結構有名な話なんだけど

雨季の前(プレモンスーン)のサイクロンがこんなに5月にだけ集中しているとはびっくり.
IMGP3208.jpg
過去41年間にバングラデッシュ周辺に上陸したサイクロン(ここでは最大風速34ノット以上)の月別頻度

去年のサイクロン・アイラ,は過去40年で初めて,ブータン間近まできたサイクロン.
おそらく近代ブータンで国中で降った最もすごい大雨だったはず.

しかし,このサイクロン実はそれほど大きかったわけではなくて,単に,こんなに内陸まで北上したのが こんなになった原因.

まっすぐ東経88度に北上した理由,誰か教えてくれないかな

おいしいお酒の造りかた

手元に赤く細かいシミのついた紙がある.
捨てたいんだけど捨てられない.そこに書いてあることをどこかに記録するまでは.

ということで,ここに書き写しておくことにした.

その紙には,Pツォ君がお酒の造り方を教えてくれた記録がある.ブータンのお酒だ.
ちょうど実家の母から,お酒の種類と原料を聞かれていたから熱心に絵つきで教えてもらった.

まず,お酒の種類.

アラ.チャン.シンチャン.チャンコエ.があるそうだ.フムフム.
で,アラとチャンは同じ,なんだって....あら?そうだったかな?なんか怪しいが,まいいか.

そして原料.トウモロコシ,麦,雑穀なんかが一般的.
こいつらを蒸して,イーストといっしょにして,ドーム状にして濡れた布なんかを被してしばらく保温しながら発酵させる.

つぎに,それを壺や大きな筒に入れて,しばらくしてから水を入れてそれ,その上澄みを飲むのがシンチャン.だそうだ.(この前日本に買って帰った筒はこのつつか,と思ったが口が小さいので後述のアラの入れ物か)

で,水がなくなったらまたそそいで,薄くなって飲めなくなったら具は捨てちゃうらしい.この具はユゥと言うんだって.

そして,そのシンチャンを蒸留して集めた,いわゆる焼酎みたいな蒸留酒がアラ.

原料には米を使うことがあるらしいが,東のPツォの実家ではめったにやらなかったらしい.脱穀が面倒くさいから,だとか.良くわかんないけど.

そして,この米から作ったチャンはチャンコエ,と言うらしい.米焼酎か.
ついでに,米の場合は具(これが麹か?)はユゥダマと言って捨てずに食べるそうな.

いろいろ話を聞くうちにブータンの東端にあるやつの実家↓に行ってみたくなった.
やつの実家をGoogle Map で見てみる

そうそう,紙の赤いシミは,そのPツォの口の中から飛んできたドマの破片.噛み砕かれ真っ赤になったもんで血みたいだ.
熱心に説明してくれたからね.ありがとう.紙は悪いけど捨てるよ.

tag : アラ 焼酎 チャン 地酒 ブータン

都会っ子ふたり

DGMの職場に住んでいると(と言っても5泊だけど),いろいろなことがある.
外から鍵をかけられて,トイレに行きたくなって....我慢する,とか.

今は,近所の子供が遊びに来てる.
Singye Dorji 10歳とPema Dorji 6歳

シンゲと始め友達になり,彼が弟分のペマを連れてきた.

シンゲは礼儀正しいいがぐり坊主.さっきは家族を紹介する手紙を書いてくれた.
4年生だけどこちらよりも正しい英語を使う.ゴミを捨てて俺の寝床の椅子まで並べてくれた.

こっちが,パソコンはさわっちゃだめ,と言うと,紙にパソコンの絵を書いて,こっちの真似をしてキーボードを打ってる.かわいい.

ペマはいたずら好きのちびさん.悪がきだけど芸術的センスがすごい.
上手にバスや家の絵を上手にかいてハサミで精巧に切り抜いて糊ではってる.小学1年生ってこんなことできるんだっけ?


地方から比べたらティンプーは恐ろしく都会.だからこの子達はブータンの都会っ子.でも鼻くそ鼻水だらけの顔にきったない服.
これが余計にかわいさをそそるんだよね.

もう7時,さっきは帰っておいでってお姉さんが迎えに来たのに,まだ帰らない.いいのかなぁ.

と,書いている間にもペマの切り貼り図工はどんどん発展していく..

夜の街,ティンプー(続編)

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夜の街,ティンプー

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まずは陳謝

 今日はインド料理のランチボックスを職場で食べながらブログ.
その理由は後で.

まずは,陳謝を.
 前回のブログは4月1日というこでてきとーーなウソを書いてしまいました.しかもそのまま1週間も放置.
どーも,スーマセンシタ.

 ウソを書いた直後に「へぇ~王様がくるんだ!」とすんなり騙されたKazさんに,「ちょいちょい,今日は4月1日だで」と言ったら,
 「ち.微妙なウソだなぁ」と一喝され,すぐにここでも謝らねば,と思ってたのですが.


特に,拍手をくれたお二人様.申し訳ないです!
いまブログを見たら四拍手だった.すんません!四人様!


さてさて,そして,昨晩は初めての職場お泊り.
 なぜかと言うと,家族二人は東へ旅行.月曜に二人が帰ってきた時には,もしかするとこっちが山の調査に長期で出てしまっているので,鍵ももってっちゃった.

 で,も一つの鍵を預かってるお手伝いのソナムさんから受け取るはずが,「鍵,,無いラ.すまないラ」と言われ,さあ大変.(ラはこっちで尊敬につかう語尾音.遠州弁ではないのら)

 結局,大家さんもスペアが無いし,ドアを壊すのも嫌だし,ということで町のホテルに泊まるか,職場に泊まるか,ということになった.

 で,せっかくなので職場に泊まることに.院生時代のようにちまちま仕事でもしながら,月曜の家族の帰りを待つことになった.

 そして,今日,「すまないラ~」ということなのかソナムさんが知り合いのレストランからランチボックスの差し入れを持ってきてくれた.
チャパティ5枚,チキンカレー,ヒヨコマメのダルスープ,アスパラいっぱいの野菜炒め.


食べきれないっす.
風呂入りたいっす.


 そうそう,で,夜中に仕事してて,急にもよおしてきたんだけど,トイレが開かない.仕方なくDGMの駐車場の隅で用を足すことに.

 そしたらいつもなついている野良犬たちが,不審者とおもって吠え出して.で,それが周囲の犬に連鎖して.最後はティンプー中の犬が反応.寝静まったティンプー谷が犬の声で充満したのであった.

メデタシメデタシ.

泊まるために町で買った毛布.使う前から臭かったのは,,,めでたくない!

tag : チャパティ チキンカレー ブータン 夜なべ 野良犬

王様キターっ

今日は目からキタ頭痛で,頭が痛く午後は我がままを言って半休。
チャムカール川源流の調査に出る前にやらなきゃいけないがたーくさんあるのに。

で,仕事が気になってメールを開けたら,なにやらすごいお知らせが。

 次回の調査の出発日に,なんとブータンの王様が直々に見送りに来たい,というオファーが。
さすがに王様直々のメールじゃなく侍従のような人からだったけど,もちろん速攻で快諾の返信を送った。

さすがブータン。

とは言うものの,まだ出発日が決まってないんだよね。。。いいのかな。
でもとにかく今日中にこの話題は公表しとかないと。ということで,この先の展開に乞うご期待。
プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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