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地球がバーンで月がボーン

ティンプでは月の明るさを改めて感じる.

 さて,そのお月様,地球がバーンして,そこからボーンと生まれた,,,,かもしれない.マントルと核の境界(当時の)で起きた核爆発で.

 論文でそんな話しがあった.
"An alternative hypothesis for the origin of the Moon"
Meijer & Westrenen
Earth and Planetary Astrophysics誌って,宇宙音痴な自分にはなんだか聞いたことない学術雑誌だけど...
一瞬,天下のEPSL誌かと思った.


 月の成因で主流な学説は「ジャイアントインパクト」仮説.
 授業で使っていたGI説のイメージ画像 from NASAのページ.言えば「小惑星が地球にドカーンで月がボーン」といったところか.

 MeijerとWestrenenの論文だと,
・月の化学組成と同位体組成が地球の浅い部分とそっくりすぎるよと.
・ジャイアンとインパクト説だとそれは説明つかないよと(あれ?それがGI説のツボだったはずだけど,,).
・ぶつかってきた天体の組成の分(80%としてる)が月にあるべきだよと.ってのが問題提起部分.

 でもシロウトなりに思うと地球と外来の天体の組成がほとんど同じだったらこの問題自体がなりたたない?
 しかもかなり原始地球が不自然なかたちを振舞わないといけないみたいだけど,現実に可能なのかな?
 そもそも月の内部の組成ってわかってるんだろうか?

 でもこういった説があることは面白い.この説はそもそも100年以上も前に,かのDarwinの息子で有名なケンブリッジの学者さんらが言い出した学説だってことだから,その説の復活ということになる
 ほぉ~って感心したりして.

 授業で月の成因を説明するとき,このんな説もあるよん,って使えるかも>自然科学を教えているみなさん.



 宇宙関係のページを見てると一日(一晩)があっと言う間に過ぎてく...
 例えば火星の画像や,DEMの合成ムービー.たまらんです,コレ.
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tag : 月の誕生 分裂説 ジャイアント・インパクト仮説 ジャイアンとノビタ 原始地球 ダーウィン 惑星地球科学

つくづく優しい

 昼過ぎに小一時間ほど,ぬか漬け用のキュウリとスプライト(こっちに来てはまっている)を買いにユウカとチャリ二人乗りでホンコンマーケットに出かけた.比高100m,距離2kmのダウンヒル.ユウカは大喜び.

 500gのキュウリを選んでいたら八百屋の階段でユウカが転げ落ち,店にあった数百の干し魚をひっくり返した.そして,その下にあった魚汁の上に倒れた.

 魚臭のユウカは大泣き.それを見た向かいのお店のお姉さんがすぐにユウカに駆け寄り小さなバナナをくれた.

 そしてぶちまげたお詫びに250g分の干し魚を買った.お店の人は全然怒ってなかったんだけど.日ブ友好のためにも.
IMGP8549.jpg

 そして,自転車を折りたたみ,ボロぃオムニのタクシーを拾いウチに帰り着く.100ヌルを払うと「おつりが無い」と言う.あ,来た.お釣り無し作戦か...
 と思ったら,なかなか発車しない.こっちが50を払うまで帰らないらしい.正直な運ちゃんを疑った自分に反省.

 と言うことで,ちょっとの買い物で,バナナのお姉さん,魚をひっくり返しても怒らない八百屋のおばちゃん,50のおつりが無くてもぼったくらないタクシー運転手,とつくづく優しく,欲の無い人に会った.
 この国がまたまた好きになった.

 でもこの干し魚,どうやって料理?...月曜日のソナムさんに期待するか>Kazさん

駆け込み電子投稿

 地球惑星科学系では国内で最大の年次総会が毎年5月に開催,そしてその発表申し込みは毎年この時期.

 参加者は数千人(万いくのかな?)で以前は電話帳のような予稿集が毎年発行されてた.その予稿集がCDになって恐らく10年くらい経つだろうか.

 そして,その頃から予稿は発表者によるWebでの電子投稿になった.すげぇ時代だなぁと思ってたけど,毎年同じような不具合があった.

 駆け込み投稿によるサーバーのパンク.そして,投稿締め切り日時の延長.

 あ,今年もだ!って思った人はたーくさんいるはず.そして,その延長のおかげで諦めていた発表申し込みができたり,要旨のリバイスができた,なんて恩恵を受けた人もいるはず.この僕もそうだった.

 そして,今日,日本時間で17時,あと20分後が早期締め切りのタイムリミット.

 早起きは3文の得.早期投稿は1500円の得,ということで今せっせとWebに投稿しているはずがいるはず.この僕もそうだ.

 昨日の夕方から5本の申し込みをすることになり(って自分で決めちゃったんだが),これまで3本が完了.あと2本が,,,,,クレジットカードの支払いまで来てエラー表示.
IMGP8526のコピーここからが進まない.もしもーしー........

 ちょっ!またサーバーパンクかぃ!!!それともなにかぃ?ブータンからだと山越え海越えだから受け付けてくれないんですかねぇ?!クレジットカードの情報送信してる時にエラー,ってとっても不安なんですけどー

ということで,反応待ちの間にブログを書いてみる.

 と申しましょうか,去年から会員費をとって,かつあれだけ高い学会参加費をとって,きっと事務局とWebの管理会社にけっこうな外注費払っておきながら,どうしてこうなるのでありましょうか.
 
 と申す前に,自分がもっと早く準備しろ,ですね.

沖縄旅行記

 野グソと山火事がキーワードの友人が沖縄に行くという.うちらもマイルを使って沖縄に行ったのでデジカメ写真を見ていたら,旅行はぴったり1年前だった.
 その旅行,とことんチープだったけど,自分たちで組んだプランとしてはまずまずだったのでこの機会にまとめてみる.

2009年1月26日
 羽田発.朝8時くらいの飛行機でかなり早起き.前の晩に余ったいなり寿司が山のようにあったので,待合ロビーで食べる.食いすぎで気持ち悪い.マイルのチケットで窓側が取れず外が見えないので寝不足の二人は爆睡.ユウカだけ寝ずに「起きてぇ,起きてぇ」と言われ続けた記憶がある.

 那覇空港からレンタカー屋(フジレンタカー4日間軽カーで9700円)へ直行→那覇南IC→北上→屋我地島経由で翌日の宿のある古宇利島へ.沖縄ティピカル&トロピカルな「おばあ」のいる民宿に挨拶.

 サトウキビだらけの島を一周して本島との横断橋のたもとでJが一人泳ぐ.観光客は奇異の目.
 エ~メラルドグリ~ン!な海を日本一長い無料の橋で渡って本島へ.
P1040357.jpg

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テーマ : 沖縄
ジャンル : 旅行

目指せムキムキアスリート

 ヒマラヤ氷河2035年問題,ヒマラヤの麓でもやっぱり話題になっている.そりゃそうだ.

 局の所長代行から,世界の氷河の溶ける速度と比べて,うちのはどうなんじゃぃ?てな質問がきた.
 明日,首相のジグミなんちゃらさんと会うから,それまでに情報が欲しいとの事.

 聞けば,溶ける速度と氷河の一般的な長さをもとに,ヒマラヤの氷河が本当になくなる年を知りたいらしい.すなわち,全世界数億人に2035年と誤解されたあの数字の正解をくれ,ということだ.
 それはムリ!と言うかそんな数字をはじき出すこと自体ナンセンス.とプァーなボキャブラリでとりあえず説明したがどうもわかってない.と言うか理解しようとしてない.

 いつ消えるかの推定に意味が無い.と言いたいのは,おなじヒマラヤにあっても氷河は多様,しかも氷河の後退の早い,遅いにはいろんな要因が絡んでるから.

 一つの氷河でも基盤の傾斜,氷の厚さ,表面のデブリの量,汚れ方,氷河湖の有無,雪や氷を涵養する斜面の有無,なんていう条件は,自身が縮小していくうちにどんどん変化する.そして,この条件が変わると氷の無くなり方,増え方もえらく変化する.しかもこれらの要素の量の殆どは正確に見積もるのが難しい.
 
 しかも,気候変動のバロメーターである氷河の変動は気温や降水量の変化とタイムラグがある.敏感なやつと鈍感なやつの変動を,しかも計測できた氷河だけで平均値を求めることにも問題がある.

 特に厚い保温材であるデブリに厚く覆われた氷河はこのまま温暖化がズンドコ進んでも,再来年,じゃなかった再来世紀までに消えるかどうか...
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↑ブータンのとある氷河.氷河に見えないけど,土砂と茂みの下に大量の氷がある.この氷が溶けきるのはいつ?

 ただ一方で,確実なデータをしっかり集めてでできるだけの事を言う,というのも科学の責務ではあるか.

 で,,今日書きたかったことはそんなんじゃないはずだった.

 今日からジム通いを始めた.本当はジムで運動,なんかじゃなくて事務系の仕事をもう少してきぱきやって,YさんやDさんにお尻を叩かれないようにしないといけなんだが.でもまず,その前に体を鍛えることにした.

 名目は,次の調査ための基礎体力作り.自転車のときも同じ言い訳だったが..
 来年度は合計70,80日の遠征が今のところ予定されている.来年は若いスタッフや馬方と対等に背負って歩けるようになりたいということで.

 そして,今日はそのジムの初日.
 ホテルの地下にあるジムはブータンとしては恐らく最新式の設備.でも夕方なのに誰もいない.

 腹筋,その場でランニング,足で押し上げるやつ,横になってバーベル上げるやつ,たって持ち上げるやつ,ってどれも種目名で書かないと間抜けだけど,とにかくそのへんをやってみた.明日体が動かなくなるのが怖いので弱気にちょっとずつ始めてみる.

 会費は半年フリーで,ジム以外にサウナ,シャワー,ジャグジー(お湯入ってない),ミストサウナもあって14000円.毎日来てシャワーだけ浴びても元が取れそう.

 さて,どれくらい続くか自分でも楽しみ.

 そいえばこのホテル,去年泊まった時,風呂の水出しっぱなしにして吹き抜けに4階から滝を作って,ロビーを水浸しにしたんだった.あの時は(も)みんな優しいスタッフでよかった.

テーマ : 筋トレ
ジャンル : スポーツ

胃も腸もハードディスクも

おゲップの数が減り,匂いからゆで卵臭が消えた.トイレの往復も減った.ボーマンカンの辛さが無くなった.

 大量発生した硫酸還元バクテリアの活動が収まり,お腹の中のバブリーな時代もどうやら終わりを告げてくれたみたい.

 週末,彼らはさんざん楽しんだ.その反対にこちらは外出できず,宿題もできずいまいちな週末だった.
ただ,そのおかげで胃腸はほぼ空っぽになった.もし宿便ってのが存在するならば,それもきれいに流れ去った気分でちょっと爽快.

 そんなことを想像していたら,なんだかパソコンも掃除したくなってきた.まずはキーボード.キーの間を細い紙でツーっとやると,,おぉ~,取れる取れる.ホコリ,食いカス?,髪の毛?が.

 次にHDの動きがどうも最近悪いので,ハードディスクの掃除.CドライブのWindowsの中にあった古いTempファイルも捨てるとかなりすっきり.ついでにデフラグメンテーション.フラグめん度50%とかでてるからかなり散らばっていたらしい.
 
 こうなると,もともとあるデフラグソフトではらちが明かない.UltimateDefragとかいうフリーだが便利そうなソフトを使ってみる.作業中,HDの中身が擬似的に映し出されて面白い.
IMGP8526.jpg

 おぉ~,かなりすっきり.特にフォルダの展開が速い速い.

 お腹には治ってすぐに,かなりヘビーな食事になった.プチ絶食のリバウンドで食欲がすごいし,Kazさんが作ったビーフシチューの試食.余った牛肉があったので焼肉.健康にいいかどうかはしらないけれど,とにかくうまかった~.

 ということで,パソコンも今日は元気に一杯仕事せんといかん..って言っても動かすのはこっちだから,こっちがしっかり働かなきゃだめか.. 

テーマ : おすすめソフトウェア
ジャンル : コンピュータ

体内で硫化水素発生中

この前,すごいものを浴びた.
米,コーン,あとはなんだか分からないけど,半分くらいが水分.

短く言うとそれはゲロ(以下,GR).ユウカのだ.
両手で抱き上げた瞬間の放出だった.
いきなり彼女の口から黄色いホース状の物体がブシャって迫ってきて避けきれず.
顔面右半分がGRだらけになった.

ことの発端はおそらく,先週土曜・日曜のKazさんの嘔吐下痢症.
それに感染した娘が数日遅れでGRった.
でも,かわいい娘のGR.全然気にならず,おぉ,ヨチヨチって感じでそのときは普通に処理.

そしたら,昨日の晩から自分の番が来たらしい.GRはないが,ゲップ(以下,GP)と下痢(GRI)がすごい.
って言うか,コレ系の言葉ってどれもGで始まるなぁ...

そして,そこのGP,匂いがまさにゆで卵の黄身,硫黄系の温泉.
高濃度?の硫化水素だ.もちろんゆで卵なんざ食べてない.

腹の中で硫化水素ガスがプチプチの発生しているらしくて,GPでガス抜きしてもすぐにお腹がずーんって感じに腫れる.たぶん無数の硫酸還元バクテリアでもいるのだろう.

 以前,海底の硫酸還元バクテリアが黄鉄鉱を作る話しに取り組んだことがあるが,もし鉄粉でも飲んだらお腹の中にもできるのかな?ほうれん草かレバーでもいいか.
 なんて考えながら,今日一日で何度GPをしてオナラとGRIをしたことか.

せっかくの週末,お腹をかかえて終わる予感大.

テーマ : 便秘でお悩みの方
ジャンル : ヘルス・ダイエット

幸福の国ブータンの裏側

 中国に行くとどの町にも大小の食堂があり,外食産業が盛んなことに驚く.そして隣のブータンと言うと,申し訳ないが食堂の質も量も決して高いとは言えない.お金を払って外で食事をする,いわゆる外食の習慣が殆ど無い(無かった)ので仕方が無い.

 そんな中で,マイナーで,かつベジのメニューだけなのにユウカも含めて我々をおおよそ満足させてくれるのがホテルブータンスイートのレストラン.

 我が家族,そこのウェイターのワンチューさんと仲がいい.
が,今日新たな発見があった.彼の名はWangchuではなくて実はWangchukさんだったのだ.半年たって始めて知った.Wangchukは歴代の王様の名前の一部で,こちらでは良い名前,と言われる典型.

 しかしこの名前,Wangchuk本人からすると,大げさに言うと屈辱の名前でもあるようだ.
 彼の本当の名前はTura Ram Gurung.ネパール系の名前だ.当然彼の先祖はネパール系.父親は彼の名前をTura Ramと決めた.彼のカーストのGurungが最後について,正式な名前はTura Ram Gurung.Turaはヒンドゥーの坊さんが持つなんやらを意味して(説明してもらったが理解できず),Ramは神を意味する.彼らの民族からすればとても縁起の良い名前らしい.

 そして父親が彼の出生を役所に届けに行き,名前を登録をしようとすると,担当の係が,「その名はやめておけ.代わりにこれにしろ」と言われて登録した(させられた?)名前がWangchukだそうだ.

 今では親も友達もみなWangchukで彼を呼んでいる.なぜ本来の名前を使わないの?と聞くと,この地でTura Ramの名前を使うと多数派のブータン系に笑われる,とのこと.

 食事が出るまでの間,この話しと同時に1990年前後のネパール系の排他政策の話,ネパール系のカーストの話,と興味深い講義を彼から受けた.しかし,彼としては彼の民族,彼の名前についての屈辱の話でもあろう.

 法律で着用が義務付けられていて,そして彼が今日も着ていたゴはブータン・チベット系の服装である.彼本来の民族衣装を着ることはここでは許されない.

 国民の98パーセントが幸福と感じているブータン,とよく聞くが,その数字の真意,その数字の意味するもの,が何なのか考えさせられてしまった.

 帰り際,ゾンカ語で「また今度ね」と挨拶した.ナバナンセジェゲ,というその言葉,便利でブータン人に受けもいいので,日頃から多用していたのでつい出た言葉だ.しかし,今日はそれを言った後に一瞬とまどった.本来の名前が使えずに,本来の服が着られない,しかも先祖からの言葉もあまり使うことの無い彼や彼のようなネパール系の複雑な心境が幸福の国ブータンの裏側に沢山あることを考えてしまった.

 ちなみに,彼の講義によれば,ネパール系のカーストは上から
Chattri, Kaflay(Bown), Subba, Tamang, Gurung, Rai, Kami, Damai
だそうで,最後の二つは最低位のカーストで,もしGurungである自分がKamiの家系の女性と結婚したら,恐らく親からは勘当される,とのこと.

そう言えば,下の二つのカースト以外の名前の知り合いは思い当たるが,Kami, Damaiという名前は聞かない.

ヒマラヤ氷河の2035年問題

 2000年,20世紀最後の年に日本の自然史分野では世紀の大スキャンダルとも言える捏造事件が発覚した.

 旧石器捏造事件.
 各地で新発見を続けていた東北の旧石器研究者が,実は過去数十年にわたって自作自演の石器発掘を演じていたというもの.
 彼の発見は日本列島にヒト,正確に言えば北京原人と同じようなヒトと同じ属の霊長類が石器を使ってワイワイと生活してた,ってことを意味していた.

 この発見とそこから生まれた学説は,今考えれば考古学の専門でないシロウトでも「えぇ?まじでぇ?」と思いたくなる話のはず.極東の島国(時には陸続きとなったものの)で,飛びぬけて古い時代にヒトの仲間がいたわけだから.
 そして,専門家からすれば,一部ではかなり長いこと「ウソだよ,コレ」ってわかってた,というのが後日談.

 この事件,多少なりとも科学に関わっている身分からすれば,常に身内の恥ずかしい過ち,として捉える必要があるだろう.

 そして,今日はやっぱりこの話題だろうか.
 「ヒマラヤ氷河2035年問題」
 ここ数日の新聞で急にとり立たされている,2007年のIPCCの報告書で,ヒマラヤの氷河が2035年に殆ど消えちゃう,という記述は誤りだった,って話し.

 実はこの問題,専門家だけでなくて,2chやいつも根拠の無いネタで温暖化を懐疑しているシトたちレベルでも早々ととり上げられていた.
 なので,今更新聞ネタになったのはちょっと予想外.でも,それと同時に何だか旧石器捏造事件が発覚した時の考古学者が感じたであろう恥ずかしさを,自分の身に感じたのも事実.ヒマラヤの氷河を研究している一人として,何かすべきことはあったのではないだろうか?と

とにかく今書くべきこと,と言うか自分がやるべきことは,,

1.ヒマラヤの氷河でおきつつあることの事実を現地で明らかにして,
2.事実を事実としてそれを表に出す
ということだろう.

 それから,一人歩きして巨大化している便利そうな数字に対しては,常に出どころを正す必要がある.ってのも大事だ.昨日のプナカの視察でもそう思った.

テーマ : 地球温暖化・地球問題について考えよう。
ジャンル : ライフ

プナカの金さん

 そして,懸案の鶏肉は,,買えた.
 まだインフルが確認されるまえにインドから輸出された(はずの)冷凍チキンをKazさんが2個ゲット.

 しかもまだ店の冷凍庫にたくさんあったと言うから,こちらでは買占め,品薄,なんて現象はないのだろうか.
鶏卵も個人的に売ってくれるEgg GhalleyさんがOKを出してくれたので,しばらくは大丈夫かな.

-------
 今日はまたまた東隣の谷,プナツァンチューへ出張.昨日の午後急遽決まった話し.行き先はプナカ・ゾン(プナカ県の県庁).先週会ったダショー・キンザンなんちゃらさんとまた会うことに.予想外の展開.
ゴを来てカムニを持って行くはずが,着付けの時間が足りずにネクタイとジャケットで出勤.

 プナカのゾンはブータンに数あるゾンの中でも特別な意味を持つ.ジェケンポの冬の居場所であり,シャブデゥンの遺骨があり,初代国王が王位を得た場所で,3代国王まで?だったかの冬の都であり,と日本で言うと京都御所?飛鳥寺?
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 そのゾンが1994年の氷河湖決壊の洪水で中洲の状態になった.すぐ脇では洪水によって21人が亡くなった.

 そして,その洪水が下ってきたPho川の上流のルナナ地方には,今また決壊が心配されている氷河湖がある.危険とされている氷河湖の多くに個人的には「?」をつけたくなる中で,ルナナにある二つの氷河湖(1994年に決壊した湖とは別)は見ると背筋が寒くなるほどに,リアルにヤバイと感じる.

 そしてプナカの金さんに,日本の研究者から預かっていた洪水対策案,自分のコメント,地形図を使って対策案を説明.一緒に行った局のスタッフも金さんも聡明で,鋭い理解力で,しかも彼らなりのアイディアがある.おかげで有意義な打ち合わせとなった.

 打ち合わせではまず紅茶とビスケットが出た.知事の前でみな遠慮する中で,隣のDウチュ氏だけがバクついている.そこでこちらも負けずどバクつく.ちょっと競争気分.すると何故だか秘書さんに取り上げられた.食べちゃだめだってこと無いだろうが..

 その後,背後からいい匂いが漂ってきた.ケータリングのブータン料理だ.さすが金さん.
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おいしかった.ブータン料理はあまりハズレが無いような気がする.ビスケットが取り上げられたのはこのためか..

 おいしい,と言えばゾンの前の川に鱒がいた.わんさかウヨウヨ状態.
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 こりゃ,針を垂れれば入れ食い間違いない.でもここはブータン.しかもゾンの前.まぁ夜中でも捕獲はムリか.

 食後,ゾンの周りを視察.
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 とにかく,対策には更なる具体的な調査,シミュレーション,設計が必要となるが,そのお金はどこから出るんだろうか.対策は待った無しである.

 そして帰り,局のドライバーがえらく飛ばし屋だった.帰宅が遅くなる(と言っても5時台)のがいやなんだ.きっと.
 通常二時間かかるティンプー・ロペサ間の峠越えが1時間20分.途中,患者搬送中の救急車も追い抜く飛ばしよう.IMGP8519.jpg
久しぶりに高速を感じた.でも殆どガードレールがない峠道,次は彼の運転には乗りたくない.

テーマ : お仕事日記
ジャンル : ビジネス

鳥インフル,国民いっぺんに受信

一昨晩,家内と自分の携帯が同時にEMSを受信した.

 発信者は農業省と保険省連名のメール.なにかと思えば西ベンガルの鶏に鳥インフルが発症.注意せよ,とのこと.
すごい.携帯保有の国民に一斉に送信されるサービスがあるとは..日本ではこういったサービスはないのか?

 鳥インフルについて,クエンセルの記事

 これによれば,インドからの家畜と鶏卵はしばらく輸入禁止らしい.輸入禁止に気づいたのは昨夜.
 ですぐに冷凍庫に行ってチェックしたら,うちで買っている鶏も,,,やっぱりインド産だった.今までブータン産と思ってたけど,よく考えればそんなわけないか.

 となると困った,輸入禁止だってことに気づくのが遅すぎた.もう町の商店では冷凍の鶏はうってないだろうなぁ.出遅れた.
 どっちにしろ来月は「肉なし月」だから,町で肉は買えなくなるけど,そうなるのが10日も早く来た..

 しかも,痛いのは鶏卵が手に入りにくくなること.いつも個人的に買っている「生食OK」のGhalleyさんちの卵も買いにくくなるんだろうか.

 こうなったら牛か豚でも一頭仕入れるか.それともこの際,期間限定のベジタリアンにでもなるべか.

 ↓写真はいつも買ってる冷凍まるごとチキン.これが貴重な一個になってしまうの?
IMGP8419.jpg
左上のミカン,これがえらく旨い.ポンカンみたいな味.1個10円.他の野菜と比べると,ちと高い.ブロッコリーは日本のと比べると頭が小さい.
 キャベツの上の手はもちろん心霊写真じゃなくてユウカの手

孤島にあった過去の氷河

1年くらい前からGoogle Earthで海底地形と水深が表示できるようになった.
 数珠繋ぎのホットスポット,そこにある海底のカルデラ,日本海やオホーツク海のミニ深海平原,南太平洋中央海嶺が以外に細いこと,,,見てるときりがない.
 地球上の7割が地球儀を転がすように,しかもシームレスに拡大・縮小して見られることに改めて感動.

 一方,多くの孤島もきれいに見られる.以前火山学者のひとりごとで話題になったトリスダン・ダ・クーニャ島も高解像度で見られるようになっている.この島,おもしろい.1961年の噴火による溶岩もくっきり.
 北西と南西部に海岸段丘状の地形と海食崖が見えるが,少なくとも南西部については溶岩三角州.北西部は隆起した海食台のようにも見える.
toristan.jpg

 孤島,といえば南インド洋のポセシオン島(と言うのか,仏語で"ile de la possession").ここもホットスポットの火山島で新鮮な火山地形がある.島全体は,海底のカルデラか地すべりの内部にあるようにも見える.
 しかもこの島,最終氷期には島を覆う氷原があったことが予想させる地形がある.
 島の大きさや山の大きさとは不釣合いな幅2kmの大きな谷があり,それはU-shapedで,側面には谷と平行なトリムライン状のリッジがあるのだ.

possession.jpg

 近く(と言っても1300km東)にはケルゲレン島がある.ここには今でも氷河(氷冠)も谷氷河も,氷河湖もある.最終氷期以降の温暖化で露出している谷は,ポセシオン島の谷と同様のサイズ.そう考えるとポセシオンの谷は氷食と考えて妥当か.使えそうな文献があるが残念ながらブ国では入手不可.

 ケルゲレン島を見ると,数百年後のグリーンランドや南極の縮図を見ている気分になる.GRACEの研究グループなどが報告しているように,ICPPの記述よりもグリーンランド,南極の氷の融解は早いようである.となると,数百年ではなくもっと早くにこの地形が露出しだすのだろうか.

テーマ : 南の島
ジャンル : 海外情報

今日は12月の元旦?


 14日の夕日は西日本では日食したままだったそうだが,その日食,ブータンでは昼過ぎから3時過ぎまでだったらしい.「らしい」というのは,見損ねたから.ブータンでは今世紀最長だとか,すごいショック.

 クエンセルに載った月食の写真

 日食する,ということは太陽と月が同じ方向にあるので新月ということになるが,今回の新月はブータンの,特に東の人たち,シャショッパ系の人たちには特別らしい.

 昨日のBhutan Today紙によれば,この日はチュニパイ・ロサ(Chu Ni Pai Losar)とある.ロサは元旦という意味.その前の単語「チュニ」は12って意味だろうか.
 Bhutan Todayの記事

 ま,よくわからないが,とにかく彼らは年が明ける前の新月を(新月も)祝う.すなわち,旧暦の12月1日を祝うそうだ.そしてそれは今年の場合,昨日の1月15日だったというわけだ.

 ブータンカレンダーには"Traditional day of offering"とあり,お供えものの日ってことになる(新聞ではシャブデゥンへの捧げ物となっている).昔だったら牛やヤクでもさばいて仏壇に供えて,そのあとみんなでワイワイ,ってところだろうか.そ言えば,一昨日,車の屋根に牛の半身をそのまんま載せた車が走ってたなぁ.

 この日は,特に親族一同が集まってしっかり楽しく過ごす,というのが慣わしらしい.シャショッパであるカウンターパートのプンツォも,昨日はしっかり休みを取ってたので,親族との時間を楽しんだはず.

 一方,もう一人のプンツォ(ブ国は名前のバリエーションが極端に少ない.なので知り合いに4,5人のプンツォがいる)が今朝突然遊びに来た.前触れ無く人んちにお邪魔する,というのはブータンでは全く普通なことなので,来てもらえることをこちらも嬉しく思う.うちの奥さんは大慌てだったけど.

 で,彼もシャショッパ.本来なら東の町で親族と祝うらしいが,訳あって独り身なので何もしなかったらしい.「ほんとはお祝いの日なんだけどネェ」と,ポツリと言ったのがなんだか哀れだった.
 
 そして来月,今度は旧暦の正月の元旦を祝う.カレンダーだと3連休になってる.どんな正月になるか楽しみ.
 新暦の正月に年賀状を出せなかったので,好きな写真の切手でも作って(手数料ゼロでそれができちゃうブータンってすごい)はがきを出そうか.

パワポのフォントは10ポでOK

この前のあやしい雲,やっぱり山火事の煙だったらしい.
 次の日のクエンセル.

 あの日,ティンプーに西隣の谷ではリンゴ畑から火が出て,消防隊が頑張っていたらしい.
ゴを着てリンゴの木の下でタバコを吸ったおっちゃんが原因,ってことか...そ言えば以前,自分のタバコの吸殻から山火事になっちゃった(かも),って後輩がいたなぁ..

 そして,結局雪は降らなかった.でも,山沿いはずっと曇っているので雪でも降ってるんじゃないか?
 こちらはユウカを肩車しすぎて頚椎が痛い.

 さて,忘れる前に,昨日の会議の感想.
 とにかく,ゆるゆるのミーティングだった.
 クエンセルに会議の記事があったが,ゆるゆるだったことは書いてない.(って言うか,インタビューされなかったぞ!)

 予定していた来賓には,周辺のゾンダ(知事)が入ってたが,結局来たのはプナカの金山さんだけ.本名はダショー・キンザンなんちゃらさん.
 しかも1時間近く遅れてきたので,開会も遅れた.そして,彼は1時間もしたら帰っていった.といっても本当に忙しいらしい.地域住民を思うつい気持ちは開会の辞で十分伝わってきた.

 その後,お偉いさんが帰ってみんな急にリラックス.

 まずは洪水時の早期警戒システムの発表.最初のプロジェクト概要説明も含め,フォントサイズ10ポイントくらいの文字で埋まったパワポのスライドやポスターで,演者は座ったまま.これ,もし大学のゼミだったら2分でダメだし・やり直しの命令が下るわな,なんて昔の辛いゼミを思い出してた.

 で,その間はホテルの庭でゆっくりとしたお茶タイム,ランチタイム.その後はなぜだかブレーンストーミング的なワークショップ.3班に別れて..なんで,俺もやらなきゃいけないのぉ,と思いながら,半分ゾンカ語のグループワーキングに参加.

 で,そのあと,我々の発表.なんだが,コンビナーが「15分で終わらせて.時間が無いの」って.30分と聞かされてたので,それだけ作ってきたのに(怒!).だったらさっきのティータイムを減らしなさいよ(怒!).

 仕方なく,ちょっと飛ばし気味に20分くらいで,とりあえず「まだあるけど,お終いにする」って打ち切る.

 そしたら,うれしいじゃない,「もっと聞きたい」だって.

 へぃへぃ!そうこなくっちゃ.
ということで,クリチュー上流にある氷河湖やブータンでは知られてなかった過去の決壊洪水の跡など,彼らには何かと初耳な話しだったらしくて,みなさん興味津々.

 で,予定通り30分でおしまい.本当は「25の危険な氷河湖」の「25」の数字は忘れましょう,って話しで終わりにしたかったけど,その話しは出し方次第ではへんな誤解を与えそうなので,また今度の機会に.

 そして,このミーティングでの体験,発見.

・ドマが水やミカンと一緒に出席者のテーブルに振舞われた.隣に座ったC/PのPちゃんは,山盛りのドマを前に大喜び.一人でがめてた.エンドレスに食べたおかげで口を真っ赤にしてえらくご機嫌.ドマがサービスで出されるとは!さすがブータン!

・みなさん頭が切れる.国際機関に雇われたり,それを相手にするような立場の彼らは頭の回転が速く聡明.単に足りないのは経験ともろもろを知る機会か.彼らがみっちり朝から夕方まで働いたら良い仕事するんだろうなぁ.

・パワポの文字,小さいがみんな文句言わず,しかも理解してるみたい.
 途中から思ったがこれは,日本人との視力の違いからかではないのか?フォントが10ポのパワポ,実は彼らには普通に見えているんじゃないだろうか.
 ということでこれからは,こっちももう少し小さいフォントでパワポを作ることにする.スライド内の文字情報,多いほうが英語が苦手でも発表が楽だし.

ドチュラ越え

 ブータンは北が高く,南が低い.そのため大きな谷筋,尾根筋は南北に延びる.そこで,東西に大きく移動するには,必ず標高3000~4000mの峠越えが一つ二つ必要となる.

 ティンプーの東の峠はDochu La.Laは峠の意味.峠を超えるとプナツァンチュー(チューは川)の谷がある.この谷の底はティンプーの谷よりも広く明るい.標高はティンプー(EL2300m)よりも約1000m低く冬でも暖かい. 

 谷がポチューとモチューに分かれる場所は平坦地で,プナカという街がある.以前は冬の都だった.今でもこのあたりはティンプーからの避寒地であり,デゥク派の”今現在の”一番偉い人,ジェケンポもこの時季はそこにいる.

 昨日,今日はその谷の西岸の高台で集まりがあった.れいの,ショートノーティスの会議である.
片道70km,もちろん信号もなく走りっぱなしで2時間.くねくね道の連続.今回は運転手とレンタカーを頼んで超えたが,わが家のオムニで超えるにはかなりしんどいか.

 帰りの峠の下りでは,バイクとオムニとで,抜かす抜かさせないが原因のトラブルあって,そのおかげで一時渋滞となった.と言っても両車線あわせて10台くらいの渋滞.
IMGP8379.jpg

 バイクの運ちゃんはかなり酔っ払っていたらしい.おぃおぃ!

 下は渋滞の後ろのほうの風景.
IMGP8377.jpg

 手前のピンクの車,助手席のおばあちゃんがくねくね道のおかげでゲロってて,渋滞解消の後も道の真ん中で立ち往生.我々は追い越してきたけど,この車もまた新たな渋滞を生んだんじゃないかなぁ.

 ここは国道一号線.国の幹線道路.
 でも,渋滞の原因,渋滞の規模,酔っ払ったバイクの運ちゃん,ゲロった車の立ち往生,どれを見ても平和な気持ちにさせられてしまう.

 これがブータン.

ブータンの明日の天気

ティンプーは明日あたり雪,と大胆に天気を予報してみる.

 インド気象局の雲画像を見ると,スリランカあたりで発達した雲が北東に延びている.これ,去年の大晦日のような雲の運びで水蒸気がうまく北に上がってくればティンプーは雪になるかもしれない.

 ただ,もし雪になったら...

 明日と明後日はれいのショートノーティスな会議のため,ドチュラ峠(3150m)を越えてとなり町に移動しないといけない.こっちの車はみんなノーマルタイヤだから雪だとちょっとリスキー.

------
 雲の運び,と言えば,今日のティンプーの雲はへんだった.2000年からの三宅島噴火の噴煙を思い出させるような,輪郭が薄く青白い雲.西の尾根にからそれは流れてくる.あの抜けるような青空が町全体に無い.

 昼飯前に家の前から撮った西側の山とあやしい雲↓
IMGP8335.jpg

 これって山火事起源のヘイズ?

 そ言えば,去年の1月に事前調整で来たとき,ティンプーで山火事があった.ティンプーのみんなは,あぁまたか,みたいに捉えてたけど.原因は多くの場合,タバコとのこと.

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 今日のうれしいひと言.

「おいしい」:キュウリのお新香を食べたユウカのひと言.でも,半分はこっちに気を遣っての言葉らしく,一口たべて残してた.でも,彼女は彼女なりにヌカ子を妹として認知してくれている.


「You can open restaurant」:今日のホームパーティに招待した局の若手Staffのひと言.手巻きも照り焼きチキンも,カレーもおいしかったらしい.このひと言があると無いとでは,ホストの気分も大違い.しかも,大盛にしたお新香も完食してくれた.日本人とブータン人の味覚は似ているのかな?

テーマ : 生活に役立つ情報
ジャンル : ライフ

どたキャン,アポ無し

◆この国,約束というものをあてにしないほうがいい,ということに改めて気づかされた.

 今日は,ブータン人の同僚2人,いつも部屋に油を売りに来てる若手スタッフ2人,日本人スタッフ1人の計5人を我が家の夕食に招待することになっていた.

 しかしそのうちの一人,Pちゃんが来れない事になり,急遽明日へ順延.うちの奥さんには二日連続で慌しい準備をさせるはめに.申し訳ない.
 というか,Pちゃん,今日は「南の町に弟を送りに行く」という立派な理由(?)から,そもそも仕事も朝からお休みになられた.おぃおぃ~!もう少ししまっていこうぜ!


◆そして,この国,ショートノーティスな約束だって別に気にしない,ということも多い.
- 去年の日本からのお役人さん来訪時には,午後の3時間で4箇所の局長レベルに表敬,ということになった.
しかも明日行くのにまだ誰もアポを取ってない.夕方,うちの局のNo.3さんから先方に携帯で電話をしてもらい,全て面会予約はOK.日本ではまずありえない.
 
- 木曜日にあるボランティア系の国際機関が会議を開く.そして,その会議に招待された.しかもテーマはブータンでの温暖化に伴なう災害関連の集まり.プログラムを見ると我々のプロジェクトも,その場で話すことになっている.いつのまにか.
 プログラムを見ると,我々の話はなぜか中堅のDさんがやることになってる.彼,DGM一番のキレモノだが,プロジェクトへの関与は浅いので話しをさせるのは酷ってもの.

 会の参加者はけっこうな人たち.でもこの連絡があったのが,つい数日前.おぃおぃ~
でも,Dさんや他の招待者は特に気にしていない.今週末だってのに!
 これ,結局,というか,立場上当然ながら自分も準備して,話しをすることになりそう.どこまで研究成果や現地調査の予定といった手の内を見せていいものか,悩ましい.

◆さらに,この国,アポ無しもあまり気にしない,ということがある.
 先週末,ある災害関係のデパートメントの局長のところにアポ無しで行ってみた.面会は全然OK.
人によってだろうが,けっこう飛び込みや,寸前の電話確認で局長レベルの人と会えてしまうのがこの国のすばらしいさ.というか,異常さ.

 ブータンを扱った本には,この国は約束というものはあって無いような物.と書いていたけど,たしかにそれが素晴らしいとこか.

 ただ,ブータンでの携帯電話の普及拡大を見ていると,以下の構図が想像される.

◇携帯電話の普及 → 誰でも現金(通話料)が必要となった → 時間もカネなりになりつつある → 約束や約束時間は大事なもの
◇携帯電話の普及 → 事前の相談が容易となった

となると,,いきなりお邪魔する,というブータン的な行動は今後は難しくなるのではないだろか.

極東寒冷化?

 日本で「日本らしからぬ風景」.
 まず思い浮かぶのが,阿蘇や伊豆大島のカルデラ内の荒涼とした風景.大陸的でドライな雰囲気がそう思わせる.

 でも,これらは火山活動による産物なので,じつは火山国ならでは,日本ならでは,と言うべき風景.
となるとあとは,,,鳥取砂丘は「日本らしからぬ風景」の代表か.

 それとは別に,冬のオホーツク海に行くと日本らしからぬ風景がある.海氷(流氷)の広がる海.彼方まで氷の平原が続く.
monbetsu2003.jpg2003年の紋別の北あたり.海氷の上にはオジロワシがいた

 あと半月もすればこの海氷が水平線から見えてくるはず.

 この海氷,北緯45度を切るような中緯度海域で,これだけの量が毎年見られるのは実は世界でここだけ(カナダの東岸はもう少し緯度が高いはず).知床が世界遺産になれたのも,この海氷のおかげもあったはずだけど,地元の自治体はいまいち宣伝が足りないのでは?
 で,その海氷南下の原因は,,

・表層の塩分濃度を下げるアムール川からの淡水
・縁海という閉じた環境

 が塩分濃度が低い=凝固点が高い海面を成立させる.
さらに,

・大陸レベルの地形と偏西風蛇行の影響でユーラシアの北東岸は冷えやすい→シベリア高気圧からの吹き出しによって,海が冷える,海が荒れる,氷が移流してまた氷ができる
・樺太東岸の南向きの海流がそれをどんどん北海道沿岸に運んでくれる

 こう見ると,北海道で海氷が毎年見られるのはけっこう偶然の産物ってことになる.

 しかし,今年は,それより南の渤海でも海氷が発達しているという.↓30年ぶりの規模,ってちょっとびっくり.
http://news.xinhuanet.com/english/2010-01/09/content_12783195.htm
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010010900270

 暮から繰り返された寒気のおかげで,オホーツク海北東部での現象が,渤海でもおきているらしい.そもそも,渤海でも小規模ながら海氷が例年でもできている,てな図を見た気がするが(この場合黄河がアムール川と同じ役目),今年の場合はそうとうな発達らしい.

 19世紀後半の極東でのロシアの南下政策は,一説では渤海に不凍港を求め旅順を獲得した,とも言われているが,今年の場合,渤海沿岸はその役目は果たさないことになる.ちょっと面白い.

 ついでに,,最終氷期には渤海は今年のような冬が繰り返されてた,とすると,海底下の堆積物には海氷で陸から運ばれた小石や粗い砂(IRD)が残ってるかも.これもちょいと気になる.(ちなみに日本海の最終氷期の堆積物には海氷が広がった証拠が泥の中のIRDとして残されている)

うらやま登山

トレーニングと称して,今朝は家族を残して山登り.
 以前から,そして毎日気になっていた,ティンプーの西斜面にあるパジョディン僧院までの往復.
DSCN2113.jpg

 行ってよかった.秋には400km一緒に歩いてくれた靴が,今は全く足に合わないことが発覚.下山の後半はマメと水ぶくれが痛くて,まともに下れず.次回の調査までに違う靴を用意しないと.


 パジョディンからは,驚いたことにチベット国境のガンカー・プンズム峰が見えた.世界未踏峰最高峰でブータンでは聖なる山(多くの山がそうだが)とされている.これには本当に驚き.
DSCN2151.jpg

 ここには僧侶だけでなくて,普通の人も住んでいる.
 15歳のダワ・ツェリン君に会った.
DSCN2171.jpg
 両親とお兄さんは60~70のヤクを管理して生計を立てている.彼は2月15日までの冬休みで実家に戻っているらしい.ガンカー・プンズムはここから見えず,あの山はマト・ガンという山だ,と言う.
いんにゃ,あれはガンカープンズムだよ,と訂正する気にはなれず.近所の池を案内してもらう.凍ってる.恐らく古い岩盤地すべりの滑落崖に小さな土盛りをして,水を貯めているみたい.飲料水にはしていないらしい.

 心配だった左足首はそれほど痛まず.心肺機能もほぼブータン人なみに成長したみたいで,途中小走りでもOK

 でも,この小走りのおかげで,足はマメだらけだし,二度も道を間違えた.行きの間違いはひどくて,途中でケモノ道になり,最後は藪漕ぎ.久しぶりに藪の中で途方にくれた.どうやら古い道だったらしい.帰りの間違えもまともに歩けない足にはかなり厳しかった.

 今回,ダワ君の他に,途中の僧院で僧侶,と言っても髭ををはやロンゲのちょいと垢抜けたイェシとキンレイと友達になった.いろいろ話しをした.最近覚えて,よく使ってるゾンカ語「ナバナンセジェゲ(また今度)」と言って別れたので,また会うのが楽しみ.

今後のために,一応今日の記録↓

行程
  7:55 家発(オムニで)
  8:05 テレビ塔発 2650m
  9:10 道迷いから復活.丹沢級の歩きやすい登山道に合流
  9:30 やや急な登山道となる
  9:40 最初のステゥーパ
 10:05 ちょうど2時間でパジョディンの下の僧院着
 11:00 まで,瞑想に最適な岩場で休憩.標高3660m
 11:25 パジョディンの下の家発.米のもみを風で取り除いてる.
 DSCN2168.jpg
 13:05 テレビ塔着 靴が合わずに足がどえりゃぁ痛い
 13:20 自宅着 昼飯はラーメン!おいしい.ぬか子もかなり熟成してきた.

持ち物
 双眼鏡
 NIKON Coolpix P6000
 水 500cc
 チョコレート,お煎餅(ダワにあげた)
 懐中電灯,タオル,メモ帳,お賽銭(結局使わず)

山からティンプーの街も良く見える.
DSCN2126.jpg

テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

ブータンみんな住所未定

ブータンには住所ってものが無い.

 したがって,郵便物は私書箱や,えぇと,,,私書箱以外にみんなどうやって受け取ってるんだ?
 日本人の場合は所属先や在外事務所を郵便物の送り先に指定しているはずなので(自分もこれ),ブータン人もそうなのかもしれない.

 とにかく,日本の郵便システムに慣れた自分としてはやはりこれには違和感がある.途上国で常に便利さを求めるのは,先進国人の大いなる身勝手と勘違いだが,「住所」というものは作ってもいいのではないだろうか.

 この前も,大家のマダムと一緒に電話局へ出かけた時,彼女は家の場所を職員に説明するのに10分以上かかっていた.

 さて,ひょんなことから我が家で新聞をとることにした.Bhutan Observer,略してBO.日刊ではなくて毎週金曜の週刊.10ヌルタム.職場のP君の弟が飛び込みで営業に来たので,見栄をはって即金一年契約.

 その契約時,新聞配達をするのだから家のありかを教えねばならない.それがまた面倒.「Shop No.7(ティンプーでは有名な商店)の下のぉ,保育園の向かいのちょっと下にぃ,オレンジの家がある.これ,ダショー・カルマの家ね.で,ウチはその南隣の家ょ」って.
 でもどうやら理解してない.たぶん無事には届かない,って予感.

 そして今朝,トイレで本を読みながら用をたしてると(至福の時間),電話だ.
案の定わからないらしいい.急いで迎えに出る.ズボンをはいてから.

 せめてティンプーには住所,作れないかね.

 写真は二枚のBO. 二枚目がなぜかShop No.7から日本のマダム経由で届いた.
IMGP8334r.jpg
 マダム,サンキュー.

テーマ : 南の島
ジャンル : 海外情報

ノラ犬と仲良く

 ブータン人は殺生をえらく嫌う.
蝿捕り紙,蝿叩き,そんな物は使わず,部屋にいるハエは捕まえて外に逃がす.

 だもんで,ノラ犬も食べないし,殺したり,保健所がどうのってことは(大っぴらには)無い.
戴冠式前は減ったらしいけど(たしか山に運んだとか),ここ最近また増えたとのこと.
 そして,うちの近所にも多い.

 Kazさんはノラ犬に噛まれて以来,えらく怖がる.なのでこちらもノラ犬と見るや,石を投げたり,棒で追っかけたり,外出時はいつも臨戦態勢な気分だった.
 ただ,そのことをブータン在住が長い人に話したら,ビスケットで手なずければ,とあっさりとアドバイスを頂戴した.

おぉ~.敵対でなくビスケットで調和,というか手なづけ,ですね.
素敵だ.なんだかブータン風だ.ダルシンが頭の中ではためいた.


 一昨日から心肺機能のトレーニングと称して,自転車通勤にしてみた.日本から持ってきたKHSの折りたたみ.通常,自転車はけっこう吼えられる.
IMGP8281r.jpg

そして,途中,自転車を降りてノラ犬どもにビスケットをくれてやった.最初は石投げ野郎がへんな茶色いもん投げてきやがった,と警戒してる.

 でも早くも一昨日の帰りには効果が!
ワンコちゃんたちが尻尾を振って近づいてくる.前までワンワン吼えるか,恨めしそうな目で逃げ腰だった彼らが.
 かわいいやつらだ.

 さらに昨日の帰りも,と思ったがビスケットを職場に忘れた.
 じゃ,パンでも買おう,と思ったが所持金はさっき床屋でちょいと使ってしまったので15ヌルタム.ノルジンラムのローカルのパン屋は意外に高くて20ヌル.
 でもさすがブータン,なんとも無く5ヌルを負けてくれてキノコクリームパンをゲット.ビンボーな日本人と思われたか.とにかくそれもワンコちゃんは大喜びで食べた.

 ついでに匂いを覚えてもらうためにこちらの咀嚼済みのやつもあげる.ほんとは彼らの縄張りにおしっこかウ○チでもして強烈な印象を与えたいところだが,まだ明るいからムリ.近所の人には強烈な印象を与えたくないので.

 次はまず名前をつけてやろう.


 散髪といえば,担当してくれたスタイリスト(?)はドラヴィダ系の無口な兄さん.でっかいハサミでシャ~って5分ちょいで完了.40ヌルタム.最後にタオル(既に何人もに使った色をしてた!)でゴシゴシっと頭,襟,顔を拭いてくれてお終い.
 店長は無愛想なアーリア系.でも,なんだかいいやつっぽい.
 次回もここかな.

ブータンでまた地震(でした)

タイトルで「でした」としてるのは,気づくのが遅かったから(猛省).
地震があったのは大晦日.雪の日.

それがあったことを昨日,DGMのギャレイさんから聞いて,クエンセルのWebサイト経由USGSの地震サイトへ.
一応,GLOFのトリガーとして,おおいに注目しなくちゃいけないニュースだし.

それによれば,この地震,USGSさんのIDがついてて "us2009qwa3"

マグニチュード5.5,震源の深さ10km.震央は27.332°N, 91.412°E で9月21日のM6.1の地震と同じ地域.
 震源の近くのタシガンあたりの揺れはメルカル震度階で6~7.気象庁の深度階換算だと4程度.
 ティンプーだと同1~2程度の震度.気づかなかったわぃ.

 現地では数名のけが人がでて,既に前の地震でダメージを受けていた建築物に被害があった模様.

 まだUSGSで地震のメカニズム解が出てないのでなんともわからないけど,9月21日の余震じゃないかな.ただ,DGMの所長代理の話しだと,9月21日のはMCTメインセントラルスラストがずれたもの,だからいわゆる逆断層の地震で,その後のはMCTよりヒマラヤ側の地塊の水平ずれだそうな.どこにそんな情報があるのか明日聞き出さねば.
 こういう場合,10月29日の本震が大晦日のものだと言うべきなのだろうか.

今回の地震を中心に半径100kmで起きた地震のリスト,by USGS
便利だ..この前の局のプレゼンでもお世話になった検索システム.

でも,クエンセルの記事に入った図を見ると,どう見ても数十km離れた地震に見える. おいおぃ,いいかげんだなーーー
と言いつつ,無断で転載↓
10jan1map.jpg


被害状況はBBSのページの方がわかりやすい.
http://www.bbs.com.bt/Over%20330%20houses%20affected%20by%20yesterdays%20earthquake%20in%20Trashigang.html

続きを読む

東ブータンの氷河湖

 昨日「Mo Chhu上流の氷河湖が危険だ」という新聞記事に触れた.もう少しこれに派生させて綴ることにする.
頭の整理ついでに.独り言的散文.

 ブータンには25の危険な氷河湖がある,という「25」という数字がかなり巨人化して一人歩きをしている.政府の高官と会い氷河湖に関する話になると,いつも向こうから「この国には25の危険な氷河湖がある」という言葉が出てくる.DGMの実務レベルの人たちからはこの数字は消えつつある(と信じている)が.

 一方,ブータンにある氷河湖のうち,どの氷河湖がどの程度危険であるか,それを客観的,かつ系統だった方法で明らかにするのが,我々のプロジェクトの目的(の一部).

 25という数字はICIMODの報告によるもの.我々の作業でこの数字がどう変わるか,増えるのか,減るのか,はこの個人のブログで安易に触れるつもりは無い.

 触れるつもりは無い,とは言いつつ,ブータン東部の氷河湖についてちょっと触れてみる.
 ブータンの東の町,Lhuntseの北東Khoma Chhuの上流にはShinge Dzongがある.その南隣の谷にICIMODが危険と指摘する湖の一つがある.

 長さ600m弱.ルナナ周辺の危険とされている湖と比べるとかなり小さい.堤体は厚い.直接落ち込む氷体は無い.これに似た形状とシチュエーションで危険と評価された湖はMangde Chhu, Dang Chhu, Mo Chhuにもある.他にも国内でこういった湖は多くあるが,逆にそれらは危険な湖とはされていない.

 一方,Lhuntseの北,Kuri Chhu上流左岸には初代国王の生家のあるDungkharがある.そこへ北東から流れ込む川の上流には,長さ1.8kmの氷河湖がある.ICIMODで危険とはされていない.堤体は厚い.が,湖尻側も含め周囲は変形を続けているように見える.表層直下に氷体があるか,岩石氷河か.ただ,湖尻周辺は浅そう.あくまで経験的に見て.

 そして,25を抽出した範囲に含まれていないのが,Kuri Chhu流域のチベット側.ブ・中国国境の北側斜面とKhura Kangri山塊.ここには拡大しつつある,or 最近拡大しきった氷河湖がじゃらじゃらと散在.

 Sabai ThsoやTarina Thsoのタイプは無く,いずれも堤体は厚く,その下流側は緩傾斜なので今すぐに決壊,という湖は恐らく少ない.湖尻側も多くが浅い.ただ,湛水量の大きな湖がいくつもある.ボートを浮かべたいが,ここは今の立場では調査はできないわなぁ..去年のチベットの経験からするとその後も当面は無理か.

 とにかく25という数字には足されるべきものもあれば,引かれるべきものもある,と言うこと.

話しに落ちも写真も無いので,もう少し.

 王家発祥の地,Dungkharはパッと見,地すべり地形.地すべりブロック(標高2000m前後)の上に耕作地が広がる.こんな山奥にこんな耕作地?と驚くほど.でもこれが19世紀末の国王家の経済的基盤となった,としたら,近代ブータンを統一させた要因には,地すべり地形がある,なんて話しになる.ちなみにこの左岸の対岸はフラットな斜面で非対称谷をなす.

 それと同時にここは,Kuri Chhuの谷 and/or その西のGang LaかLhodrak Laをたどって,チベットとの交易ができたので,それも有利に働いたのかもしれない.
 Lhodrak Laの向こうの氷河湖は去年チベット側で政治的理由での撤退がなければ,行けてたはずの場所だけに,くやしい.

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

今日の言葉

今日,印象に残った言葉を三つ.

「うん.まぁね」 
ユウカママの蕪のぬか漬けに対する評価.
 これまで,熟成の進んでないぬか漬にはずっとダメダメの評価だったのが,今日初めて「まぁね」の評価が下った.
バンザイ!


「これウンチ.ゲリ,ゲリゲリ!」
 さるかに合戦を読んでもらってたユウカが,後半,臼や蜂と一緒に出てきた牛の糞を見ての一言.
 これには爆笑!そりゃ人のと比べれば軟らかめだが,決してゲリではない.それとも牛は常にゲリ?


「ここまでの冬型になるとは」
 北アルプスで遭難しヘリで救助されたガイドの山田哲哉さんの言葉.
http://www.asahi.com/national/update/0104/TKY201001040046.html
 どう見ても安易な遭難騒ぎにしか見えない.今回の場合,危険側に予測しなくても「ここまで冬型になる」って予想できたんじゃないかな?
 ついでに,氏の「気象情報を越える積雪だった」とのコメント.まさか,遭難を気象情報のせいにしてる?って勘ぐってしまう.
 ま,とにかくこれで犠牲者がでなくてよかった.

テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

危険な氷河湖,という評価

C/Pのプンちゃんのパソコンからブータンの仏教音楽が流れている.
 それを聞きながらおかかご飯をそしゃくしてると,弁当の箸を忘れたことも忘れてちょっとばかり静かーな気持ちになれる.

いっぽう,今日のクエンセル(大手の新聞.もと官報)の記事を見ると,静かな気持ち,ってわけにはいかなくなる.
 ↓
"Danger now from Mochu river"
Mochu,ただしくはMo Chhuは女の川,という意味.「女の川も(氷河湖決壊が)危険」という記事だ.

 要約すると,国の中北部,ちょっと西よりのMo Chhuも氷河湖決壊で危険.これまで現地調査されてないが,今年,日本の大学と共同で実施.しかも,調査だけでなくて,下流にあるプナカゾンの護岸も検討する.
とある.

 ありゃりゃ,困ったよ.危険,って書いてる.せめて,要現地調査,と書くことはできなかったのだろうか.

 どうも,拡大してる氷河湖=決壊して下流が危険,もっとひどい場合は氷河湖=決壊して下流の人々は洪水に飲まれる.という考え(誤解)が一人歩きし,政治利用,営業利用されていることが多い.日本のいくつかの企業や有名人も可能性の低い氷河湖決壊洪水をさもありそうに宣伝している.

 氷河をもつ被援助国も,氷河湖=温暖化の迷惑な副産物=災害の原因,という構図を前面に出す場合が多い.この構図を無くすつもりはないが,科学的・客観的にこの過大評価された or 間違った一人歩き,政治・営業利用を正す必要があり,かつ危険な氷河湖は危険として十分の予算をつぎ込み,そうでない湖に無駄なお金は使わずできれば利水する,とする必要があろう.それは我々の責務でもある,

 なんて,そしゃくするのも忘れて,使い古しの割り箸をカミカミしながら記事を読んでしまった.

 しかも,この記事,取材を受けたのが僕のいる局で,しかも日本の大学が協力となると,当然僕も関係している,というふうに思われるんだろうなぁ.(そりゃ現地には行きたいけど.特に東側の二つ).

a_lake
写真は同じくMo Chhu流域にある小さな氷河湖.この氷河湖なんざどう頑張ってもGLOFにはなれない.

テーマ : 宇宙・科学・技術
ジャンル : 学問・文化・芸術

インド東部の雲の動き

 インド気象局Webサイト経由で雲の画像を見ると,どうもここ数日,アラビア海からカシミール,ネパール方向へ雲が流れ込んでいるみたい.

 この雲がそのまま東に移流すればブータンも曇り,またはこの前みたいに雪になるのかな?

1
1/1 0時半
6
1/1 13時
3
1/2 4時
4
1/2 16時
5
1/3 7時半
6
1/3 19時半
8
1/4 4時

これじゃぁまるで冬に南西季節風が吹いているように見えるけど,どうなんだろう?

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

ぬか床ヌカ子の成長記

 バのつく国からのうれしい来客も今日でお別れ.今日の昼にはファミリーは隣の谷に移動となった.
ブータン,ティンプー観光,どれくらい楽しんでもらえたかな.気になるところ.
 いっぽう,この機会にわれら家族も一緒にティンプーを改めて楽しませてもらっちゃいました.
 
 48時間のティンプー滞在,かつ見るものが限られてこの町で,今回のスケジュールはそれなりに濃密かつせわしくなく組めたんじゃないかな.でもきっと忘れちゃうから以下に記録...

【初日】
パロ→メモリアルチョルテン
 ↓
うちで元旦ランチ(今回も全開で頑張ってくれたKazさんに感謝)
 ↓
郵便局でオリジナル切手発行
 ↓
目抜き通り散策,お土産屋さんいくつか
 ↓
川向こうのホテルから夜景&ディナー

【2日目】
ドチュラでヒマラヤ遠望+108ステゥーパ参観
 ↓
シムトカ・ゾン
 ↓
ランチ.ブータン料理
 ↓
サブジバザール
 ↓
河原で石投げ,石拾い
 ↓
街中の商店はしご

【3日目】
BBSタワー.町を俯瞰
 ↓
ターキン動物園で餌付け
 ↓
タシチョ・ゾン
 ↓
ヤク肉ハンバーガー

----------
 そしてこの3日間,ぬか子はほったらかしだった.
そして,そのおかげですっぱくなった.ほったらかしにされておいしく成長したってことか.

 写真にすっぱい匂いは写らないのが残念.
nukako

ありゃ,タイトルと関係あるのはこの部分だけでした.

テーマ : 野菜
ジャンル : グルメ

一フジ,二タカ

 昨日はバングラデッシュから友達のご家族がブータンへ来られた.
その話しはまた後で.

その前の早朝.庭を見るとなんだか雪のように白くなった場所が.
よく見ると,なんだか強そうな鳥が何かをついばんでる.何かいわゆる猛禽類.
タカみたい.

hayabusa1
どこかで捕まえてきた鳥をこの庭にはこんできて食べてる.

元旦の庭にタカが来てくれるとは,こいつぁ春から縁起がいい!

ネットで調べると,どうやらハヤブサらしい.
hayabusa2

テーマ : 野鳥の写真
ジャンル : 写真

さぁ,寅年!

さっき,日本では年が明けた.
みなさま明けましておめでとうございます.

今年は寅年.さて,何にでも吼えるように熱く濃く,そんな時間の使い方ができる年にしたい.
torachan
↑大晦日の街(と言ってもいつもと全く変わりない)で,急遽買ったトラのお面.

 お正月なのでもう少しそれらしい記事を続けて,といきたいとこだが,ブータンはまったく大晦日も元旦も普通の日.明日も通常出勤.

 なので,後半の話題も普通に,昨日の雪の話し.

 今日の雪はあっという間に融けてしまった.ティンプー市民待望の初雪休みだったので,融ける前にユウカを庭に連れ出して雪だるまを作った.

 その時に思ったのが,ユウカの雪だるまつくりの下手さ(当然か!)と,あとは雪の汚さ.
 とくに,降り始め雪を意味する積雪の下のほうの雪は,見た目ではっきりと黄ばんでいるのがわかる↓
123103
 
 20cm四方で定量採取して,コップに入れて溶けるのを待つと...その量は120ccくらい.
地面にしみこんだ量を考えないで換算すると,降水量は3mm.しみ込んだ分も考えても4,5mmといったところ?
積雪は2cmくらいだから妥当なところか.

 で,とにかく融けた水の色がすごかった.↓
123104
左が雪の融け水.大き目のごみは庭の落ち葉.右は水道水.

 感じとしては薄い麦茶くらい.インド気象局の雲画像を見ると,この水蒸気はインド南西部のアラビア海からやってきて,インド上空を経由してきてる.特に雲になったのはインド北部からネパール南東部あたり.このあたりの大気の汚っい塵だのを取り込んで,汚い雪となったのかもしれない.

 ついでに,長らく雨が降ってなかったティンプー上空の塵もちっとはあるかも.そうは言っても工場や自動車といった汚染源はインド,ネパールと比べると無いようなものだから,ローカルのがあるとしたら舞い上がった塵のたぐいだろうか.

 この汚れ,ちっとも沈まないのでそうとう細かいはず.
インド,ネパール産のなんやらキケンな物質が入ってたりして...

テーマ : 日々のこと
ジャンル : 結婚・家庭生活

プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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