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ブータンの雪

 今朝はいつもより早起き.でも外はまだ真っ暗.
 ようやく白らじむのが6時半.そしてカーテンを開けると,,

雪だ!しんしんと降っている.

 これ,ティンプーでの初雪.
 ということは,今日は会社も学校も休み.初雪休み,とはるはず!Kazさんが「雪が降ったらお休みで~」とカメハメハの童謡の替え歌を歌い朝から爆笑.

雪の写真はKazさんのブログ参照

 一応,ブータンブロードキャスト(BBS)のテレビで本当に休みになるか確認してるが,この時間はゾンカ語だからイミフメイ..そして,雪の影響なのか一時は停電.

 とにかく昨日のJOCVの体育祭りの前の雪でなくてほんとによかった.

 昨日,インド気象局の雲画像↓を見ていて,「おぉ,アラビア海からブータンまで雲が来てる!」と関心してたんだけど,その雲が雪になるとは.

IMD091230

 アラビア,という音的には暑くて乾いてそうな地域,そこからきた雲がヒマラヤの麓で雪が降るなんて,ちょっと変な感じ.

 といっても,インド気象局の雲画像をムービーにして見ると,この雲たち,もともとはインド洋の赤道域で発生した雲が,アラビア海,インド上空を経由してきたわけだ.モルディブとかセイシェルとか,あのへんをイメージすると,モワァっと水蒸気が海から上がるのも納得か.

 この雲,気になったので昨日の夕方写真を撮った↓.ティンプーの南の山を越えてこっちにやってきてるのがわかる.

0912230
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テーマ : 海外生活
ジャンル : 海外情報

片山氏の富士山遭難について(再び)

 「富士山」「遭難」の話を書くと,やはり先週の片山右京氏の遭難事故が思い起こされる.そんな中,dr.stoneflyの戯れ言氏の面白い記事を見つけたので,それに影響されて再度のコメント.

以降,事故の検証は進んだのだろうか.

 ネット上では,彼の同行者を残してきた行動に対する非難と,その逆の擁護がそれぞれある.これについては自分は非難をする気にはなれない.現時点の情報を根拠とすれば“仲間を残してきた行為”については理解できる.

 しかし,「冒険」という言葉を含んだ薄っぺらなコメントで,この事故の上っ面だけ見て擁護している登山家(?)の野口健氏の言を見れば見るほど,こちらが心配になってくる(心配とは大きなお世話か..).
 これについての「もう、なんだかなぁ~。恥ずかしいなぁ」というdr.stoneflyの戯れ言氏の表現に脱帽.
 ついでにその発言をありがたく報道しているマスコミと,それで安直に感動している無数の視聴者や読者がいるのを見ると,頭がくらくらする.

 まさか,植村直己の単独遭難の死や冒険時の同行者の死と今回の遭難を一緒にして考えているんじゃないだろうか.そうだとしたら大間違いである.今回は冒険の準備である.片山氏にとってそれが冒険の一部だとしても,少なくとも遭難した彼らは冒険ではない.しかも野口氏は,冒険にはそこから得るものと失うものがありそれでも挑戦を,,としているが,“失うもの”として冒険に直接関与しない他者の命を犠牲にすることはできない.そう自分は思う.

 過去10年の10~12月富士山山頂の日平均気温のグラフを示す(気象庁のデータをもとに作成).言い訳だけど,コレわざわざ作ったんじゃないの.他の研究で作ってたグラフに加筆したもの.
 今回の寒波は平年値よりも10度も寒く,12月中旬としては2005年の異常な寒波(≒平成16年豪雪)に次ぐものであったことがわかる.(ついでに,どうやら11,12月は10月と比べて気温の変動が大きい.それだけ日によって条件がちがうわけ)

 前にも書いたけど,この時期の富士山において,装備(と恐らく体力)の違いがある状況で,寒波の到来を知らずにガンガン上がって,かつあの斜面でビバークした事.やっぱりそれらをしっかりと検証しなければいけないはずである.

テーマ : 思うこと
ジャンル : 学問・文化・芸術

年末年始の荒天に注意

 今年も残すところあと2日.我が家はブータンで年越し.
海外での初めての年越し~,と書こうと考えたらそうじゃなかった.

 娘が生まれてすぐの正月は,妻と娘をほったらかしにして(ほったらかしたつもりは無いが)キリマジャロの麓のモシって町にいた.登山ガイドをしてくれた地元のにぃちゃんに誘われ,クラブで絶叫カウントダウンしてた.日本人は当然うちらだけ.周りは強烈な汗と体臭.

 って,今日書きたいのはその話ではなくて(この時の話はまたいずれ),暮から正月の日本は天気が荒れ,山も荒れ,その前には富士山でのスラッシュ雪崩の可能性大,という話し.

 今日,気象庁から“暴風と大雪に関する全般気象情報”が出た.
 
 この気象情報には触れられてないが,その寸前,日本海にあった低気圧が太平洋に抜ける寸前,太平洋側の湿った空気の影響で関東や東海はまとまった雨になり(前線の発達度合いにもよるが),気温はいつもより高めとなるはず.時間としては明日の昼くらい?

 となると,雪のある山では雪崩のリスクが高まる.富士山でもだ.これ,まさに今の研究テーマの一つである富士山のスラッシュ雪崩.実は2006年以降,毎年暮に小規模ながら発生している.日本にいれば今回も発生前と発生後を狙って現地調査に行けた(かも...).

 そしてやはり心配なのが,先述の全国的な荒天.31日9時の天気図でこれだから↓これ,絶対やばい.
http://www.jma.go.jp/jp/g3/images/48h/09122909.png

ちょうど正月休みで山やスキー場に人が多いときと重なる.
とにかく遭難事故が起きないことを祈る.

テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

ぬか床のヌカ子さん

 ここの所,我が家の朝の気温は5度くらい.庭や隣の屋根には霜がつく.寒さは東京の真冬と言った感じ.

 そん中,ぬか床をつくり始めて二週間.寒さのせいで菌が育たないのか,なかなか良い風味にならない.あの何とも言えないすっぱ臭さが弱い.ただしょっぱいだけ.遠くにヌカの味がする.父方のおばあちゃんのお新香,それから母のお新香が目標なんだけど,そのへんの味には程遠い.そもそも,ぬか800gに塩160gは多すぎたか.

 ま,とにかく楽しい.ちょっとくさいけどかわいい我が家の次女,ヌカ子だ.野菜を取り出して声をかけながらじっくりかき回してやる.

 ここんところ,野菜から出た水分でぬか床が軟らかいので,すり鉢状にぬか床を整形して,中に染み出てきた水をティッシュで吸って捨てる.これもけっこう楽しかったりする.ちなみに浸透係数で言うとうちのヌカ子は10^-3cm/sくらいか.

 元旦にはバングラデッシュから同期のファミリーが遊びに来る.それまでにもう少しましな味にならないかなぁ?

nukako
右下が今日のお新香.蕪,大根,人参,インド産のキュウリ,その奥がストーブで焼いた茄子.左がユウカママがさばいた鶏モモ.その奥がみんなより先に食べようとして怒られた後のユウカ.

テーマ : きょうのご飯
ジャンル : グルメ

自然治癒しないの?

 今住んでいるティンプー市ロウワーモティタン地区(ブータンには各戸に住所が無いのでこれ以上細かく説明できない)の標高はだいたい2450m.
 なので,赴任直後は結構息が切れた.ちなみに裏山の頂上は4000m前後.高!その辺りまで行くと最終氷期の氷河湖もある.

 それが今は走っても飛んでも大丈夫.3歳児もなんともない顔をして遊んでる.小さな肺と心臓なのにね.
完全に体が高所に慣れたわけだ.

 そのかいがあって,この前の現地調査では5000mを越えても特に苦しさを感じなかった.高山病も初日だけであとはこれっぽちも無し.

 現地ではこれを「Thimphu effect」と自分で名付けて,調子に乗ってブータン人と同じペースでズンズン,タッタカと毎日歩き続けた.

 そして,指と足を怪我した.

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テーマ : 健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

12月の黄砂が意味するもの

数日前,西日本では黄砂が観測された.
12月に観測されるのはどの地域でも数十年ぶりとのこと.

 天気図とそらまめくん(by 環境省)による大気中の粒子の量の変化を見ると,昨日の朝,太平洋に抜けた二つ玉低気圧の北側の子が大量の砂塵を連れてきたようである.

 講義で関東ローム層や中国の黄土高原,それに南極やグリーンランドの氷コア中の塵の量の変化の説明をするのに,その構成物の一つ出ある黄砂(全球的に言えば風成塵)の話しをしたことがある.
 多くの場合,

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

体内通過に12時間

今年の氷河湖の調査では,ボートとソナー(と言っても魚探)を使っての湖盆地形の調査がそれなりに成果が得られ,しかも楽しかった.

 この,湖盆地形調査,地質鉱山局のメンバーもかなり興味を持ってくれている.
そして,さっそく来年の春から夏にかけて,彼らのイニシヤチブで,国内数箇所の氷河湖(ネパールにある研究機関によって,危険とされている氷河湖)で,同様の調査をすることになりそう.

 彼らのスキルアップととやる気アップ,これは僕の在ブータンでの重大使命の一つ.そして,それが一歩前進したと考えてもいいかもしれない.

 この湖盆地形調査と同時に何とかできないか考えているのが,岩屑被覆型氷河(Debris covered glacier)にできたプチ氷河湖群の水理学的調査.上流からのトレーサー実験でもして,小さい池や地下の水脈がどうなっているか調べてみたい.これはまだまだ頭の中のイメージの段階だけど.


 トレーサー実験,というと理解しにくいかもしれない.
 例えとしては,ここ数日の自分の消化器官であったことを説明すれば分かりやすいかもしれない.

 木曜日,ティンプーの街が一望できるレストランで唐辛子のチーズ煮込みを食べた.かなり辛くて,食べた直後に頭皮からジュワっと汗が噴出した.口の中もやばい.これが夕方の6時頃.

 そして,次の日の朝,お尻の排泄孔がたいへんな事に...これが朝7時頃.
ということは体の中を食べたものが通過するのに,12時間ちょっとかかる,ってことがわかる.けっこう早いのでびっくり. ちょっと早過ぎないか?と心配になる.

 とにかく,この時の唐辛子がトレーサーであって,通過に12時間ちょっとだったというのはトレーサー実験をやったからわかった,ということになる.

あまり例えが良くないか...

 そして昨日,「恐らく最も辛いチリペースト」というサブタイトルのインド・シッキム産の唐辛子ペーストを食べた.小さじ1/4くらい.そして,12時間後.一昨日と同じ反応をトイレで味わうことになった.

 こいつのおかげで,一昨日以上に上で下で激辛である.
tepin

 「恐らく」「最も」の間には「世界で」が入るであろうこの唐辛子,テピン(Tepin)という丸っこい形をした爆弾唐辛子でできているらしい.
 一瓶130ヌルタム,260円.確実に1年はもつ.

テーマ : インド・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・スリランカ
ジャンル : グルメ

ようやく納車



 2002年,ブータン中北部の氷河湖調査で訪ブした時,ブータンのタクシーはえらくボロっちぃなぁ,と思って見ていたのは軽ワゴンのタクシー.車体の名は 「Omni Van」.Maruti SUZUKIというインドの自動車会社と日本のスズキの合弁で作られている軽自動車だ.

 今回ブータンに住んでも,ボロちさは相変わらず.

 目抜き通りなら空きのタクシーは多い.で,空車のオムニがくるとこちらから目をそらすことになる.乗り心地悪いから.時々,ドマ臭いし.そして,その後ろからワゴンRやアルトのタクシーが来ると,ラッキ!と手をブンブン振って拾う.

 インド人やブータン人に聞くと,これはインドオリジナルの車だよ,と言う.メーカー名にSUZUKIの名前が入っている事を完全に忘れている.確かに,どこかインドっぽい.オリジナルは今から20年前のスズキのエブリイ.

 で,その車を買った.新車で.
 3ヶ月半でようやく納車.あまりボロッちくない.
 ちょ,これ笑える,って話題がいくつかあるので納車記念に書き残してみる.

◆納車時に既に走行250km.

写真は我が家の前で撮ったオムニ.

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テーマ : コレ、買ったよ!
ジャンル : ライフ

氷河湖をニュース検索すると

レッドカーペットの出現以降,それまでの全く笑えないお笑い番組(エンタの○様とか)ではなく,バカバカしく脱力しながら,でもしっかりと笑える番組が増えた。

 そこに出てくるお笑いコンビによる「ヤホーで検索したんだけど」って,お笑いネタが好きだったが,日本を離れてお笑い番組を見なくなった。

 ただ,自分としてはめったにYahooでは検索しなくなった。1990年代後半,Web検索って機能を知った頃はYahoo,Goo,AltaVistaのユーザーだったが,今はもっぱらGoogleである。Google企業自体は嫌いなんだが。Microsoftと同じく。

 そのGoogle検索のニュース記事検索で,「氷河湖」をキーワードに調べると時々ブータンの氷河湖に関する記事が出てくる。この,その殆どがオリジナルのサイトではなくて「インド新聞」というサイトが引っかかるのだ。

 なんともよくわからない新聞で,JICAねたの場合は引用もとの記事を丸写しで,それって大丈夫なん(著作権上で)?と思うが。

 インド新聞が掲載(転載)してくれた最近のネタで,自分が絡んでいるニュースは↓こんな内容。


JICAがブータン政府支援:温暖化対策による国民総幸福量拡大
http://indonews.jp/2009/12/jica-23.html

日本とブータン、防災ワークショップを開催
http://indonews.jp/2009/11/post-3276.html

ブータン氷河湖決壊洪水研究がスタート:日本ODAの新しい枠組みで
http://indonews.jp/2009/10/oda-2.html


 んでも,とにかくWeb検索で引っかかる形としてニュースを間接的に発信してくれるという意味では,この新聞の存在に感謝すべきか....

テーマ : 地球環境を考えよう!!
ジャンル : 福祉・ボランティア

ブータンの天気予報


どうも最近一日があっという間なので,今日は弁当を作ってもらって職場のデスクで昼飯.


ブータンにはまともなお天気情報が無い.新聞やテレビの天気予報も文字データだけで「明日,この町の天気と気温はこう」といった程度.

 そこで,今日はネットが順調につながるので,ネットの情報からブータン周辺の天気予測がどれくらいできるかについて調べてみた.

 この動機は,今年の氷河域の調査,特に季節はずれの大雪にあたったときにその後の天気が読めず辛い思いをしたから.情報に溢れている日本から来ると,天気情報が無いのは非常に心細いのだ.
 それから,ここ2ヶ月半,ティンプーで雨が降ってない.それが驚きだったから.ちょっと天気を調べて見たくなったわけ.

 そうしたら,あった,あった.まずは,天下のGoogle Earth.このWeatherの中にCloudの情報があって,画像に貼り付けて見ることができる.

 そして,この雲の情報.インド気象局からも出ていて,これは見やすい.過去3日間の動画として見ることができる.これならば,今後数日の雲の動きを予測することはできるはず.(知り合いの気象局員によれば,この情報はブータンの気象局でも活用しているらしい.というか,これ以外に情報は無いらしい)

次の氷河域の調査では,日本かティンプーの留守隊から,衛星のSMSででもこの情報を送ってもらえれば心強い.

次は,インドかタイの気象局で出している(はずの)天気図を探さねば.


インド気象局の衛星の雲画像
http://www.imd.gov.in/section/satmet/dynamic/insat.htm
http://www.imd.gov.in/section/satmet/dynamic/insatsector-ir.htm
http://www.imd.gov.in/section/satmet/img/sanew.htm

タイ気象局衛星衛星の雲画像
http://www.sattmet.tmd.go.th/newversion/

添付した図は,衛星データから推計した11月いっぱいの降水量 in 南西アジア by インド気象局.
ブータン周辺がカラッカラに好天続きだって事を示してる.(転載未許可,あしからず)

テーマ : 海外生活
ジャンル : 海外情報

正直な人たち

ブータンに来てもあい変らず忘れ物をする。

・小銭入れ
・一眼レフカメラ
・おつり(結構な額)
・買ったばかりの毛布

これはブータンに来てからお店や売店で忘れたもの。

 そして,全て店員さんが呼び止めてくれる,追っかけてきてくれる,レジ裏にとり置きしててくれる,とかで手元に戻ってきた。
...隣りのインドだったらまずありえない。

 毛布忘れた事件の時は,家内は完全に諦めていた。
もし戻ってきたらブータンに永住してもいいとまで言った。
 そして無事に戻ってきた。永住しなきゃ。 

----

 ティンプーのタクシーは知らない人と乗り合いになることがある。
そうなると多くの場合本来50ヌルタムのところ,15ヌルとかで済んでしまう。

ただ,この前はかなり走ってくれたもんだから,15でいいと言うところを,すこし足して払おうとしたら,「うんにゃ,いらねぇだよ」みたいな感じで,がんとして受け取ってくれなかった。
...隣のインドだったら絶対にありえない。

すげぇ国だ。


(そうそう,でもインドが悪い国と言う訳じゃない,ってことだけは書き足しておかないと。。)

バンコクトランジットはガヤ経由で


この前の帰国(もちろんブ国への帰国)はバンコク -> ガヤ -> パロだった.
この経路,訪ブ時にヒマラヤを見るには超お勧めの航路だ.

乗ったときは,自宅についてからも気づかず,帰ってから地図を見てて気づいた.

経由地のガヤという街,といっても人口300万を越す大都市.ブータンに来るまで聞いたこともなかったのだが.

 経度としてはカトマンズよりも西に行くもんだから,ヒマラヤ山脈を左手にじっくり身ながらのフライトとなる.
 カンチェンジュンガなんざぁ山麓に延びる谷氷河もくっきりはっきり.左後ろにマカルー,エベレスト界隈もみえて.思わずこの写真は富士山を差し置いてPCの壁紙に抜擢.

 その後,ブータンに近づくとチョモラリ,ジチュダケ.降りる寸前にはテーブルマウンテンからガンカルプンズムまでばっちり.シャッター切りまくりでした.ズームレンズを持ってこなかったのが何とも残念.


 このカンチェという山,ずっしりとした山塊で,こんなのを見るとその麓でインドに飲み込まれた王国,シッキムにますます行きたくなってしまった.

2009年氷河域調査旅行記(その2)




高所順化の停滞から最初の峠越えの前日までの3日間.

写真は
◆Takchemakhangから見たマサガン(Masang Khan),
◆Rodophu上のモレーンから見たRodophu氷河とその小氷期のターミナルモレーン,白く見えるガレ場がそれ以降に氷河が沈降して露出した部分.背後の山は恐らくTshendagan(6994m).
◆Gangla Karchung氷河の末端とそこにできた氷河湖(白濁した緑色の部分).その上流側(写真左)には薄いデブリに覆われた氷体が見える.

9月13日
Takchemakhang 停滞
 6:00起床.北側の谷奥に国境のピーク,マサカン(Masang Kang 7194m 6700m台.1986年京大山岳部が初登頂)が一瞬見える.高所順応,兼休息で停滞のため朝はゆっくり.洗濯後,北側稜線から続く4000mピークへ.4028mまで登る.ラヤ,ルンゲの各部落が遠望できる.森林限界は3800~4000mか.ウスユキソウ,リンドウがまだまだシーズンで綺麗.体調かなりよく,ズンズン斜面を直登でき,くだりの一部(緩い凹地状斜面.氷食の影響か)は駆け下る.標高2400mのティンプーに1ヶ月住んだことの高所への効果はかなり大きい模様.

 登りの途中では,牛の餌として草を刈る,いわゆるラヤッパ(ラヤ族)の女性と会う.おぉ,これが噂で効いたラヤの女性かぁ.

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2009年氷河域調査旅行記(その1)

去る9,10月に実施したブータンヒマラヤの氷河湖の調査旅行記をここに残して起きたいと思う.

まずはスタートからの4日間.
-------------
9月9日
Thimphu -> Damji
 ティンプー発.10時の予定が12:30に出発となった.未明まで準備でしかも,上にあげるHPのPCでAWS(自動気象観測装置)とのドライバーがうまく認識せず,最後までバッタバタ.これには猛省.こんな状況をみて一言も文句を言わないTさんにも余計に申し訳ない.
 プナカからダムジの車での道は意外に長く,しかも5月の大雨(サイクロンAila)による道路の復旧工事で一時足止め.ダムジ,けっこう大きな集落でまだまだ携帯の電波が入るの.連絡がつくところには挨拶がてら電話をする.

 草地の斜面のテント場につくと前の日に持ち込まれた我々の荷物が積まれていて,いよいよ調査旅行が始まったという気分になる.

 ただ,このテン場,足を踏み入れてみれば僕としては最悪の場所.蛭がいる!オレンジの個人用テントの上をさっそく這い回っている.一瞬盛り上がった気分は急降下.

 夕食後,テントに戻りしばらくすると,テントのインナーの外を這うやつがいる.

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片山氏の事故に対するコメントに対するコメント

前回も書いた片山右京氏の富士山での事故について,いろいろな人が意見を出している.

その中で,ある登山家(?)のコメントに「彼の責任ではない」と案に彼の行動を弁護するものもある.

これは当時の状況,現地の条件(気象条件など)などをしっかりと考察もせず,危機に陥ったあとの氏の行動だけを評価しての弁護である.(考察していたとしても,その点には触れずの弁護である)

事態が悪化した後の,氏の行動については,自分も間違いがあったとは受け取るつもりはない.しかし,その前が問題なのである...

事前に天気を調べず,無謀とも言えるビバークをした事自体,山を登るものとしては弁護のしようのない行動なのである.

この点が重要なのであって,その点に気づかないで(触れないで)大やけに意見を出せる者ははたして本当の登山家なのだろうか..そんなコメントでは,今回の事故は今後の事故再発の防止にはまったく活かされないことになる.

しっかりと計画をたてて,装備にたよらず,地道に低山に登る人も登山.
大金をかけて,何十人ものポーターをやとって8000mの山に登るのも登山.

それらに信念とプライドをもって挑むのが登山家.たぶんそう思うんだが,登山家にもいろいろいるわいなぁ..

ブータンの朝

師走もついに20日の大台にのった.
日本はいよいよ年末,といった雰囲気だろうか.

こちらはまったくその雰囲気なし.しかもそれほど寒くもない.
ヒマラヤの山すその町,ということで寒い冬を覚悟してきたが,今日あたりは東京よりも暖かい朝かもしれない.庭の草木には霜がおりているが,未明から快晴できもちがいい.

ただ,毎朝,このすがすがしい空気を煙らすのが斜面の下の家の焚き火.
正確には,焚き火なんて言ったら失礼なもんで,朝の神聖なる杉の煙なんだが,風下の我が家は毎日これに閉口.

大香炉のような,白い焼却炉?(正確な名前は聞かないと..)で,生の杉の葉を燃して,モウモウと煙が上がる.

これが日本だったら速攻で文句を言いに行くところだが,過去数百年これを続けていて,しかも信心深い彼らの聖なる煙である.こちらも便乗してありがたくガラス越しに祈らせていただくか.

データ.
AM6:50 パジョディンの上の峰(EL約4000m)に日が当たり始める
AM7:30すぎ ようやく谷底にも朝日が当たる.
AM8:30すぎ 日の光で部屋もあたたまりはじめる.

片山右京氏と同僚の遭難


片山右京氏が富士山南東斜面を登山中,仲間二名が遭難.

ニュースを見て驚いた.
現場は,ここ数年らい雪崩の調査をしている場所である.これまでに最もたくさん通ている斜面である.

去年の12月22日に発生直後の雪崩を調べに行った時は,寒さと強風でマジメに身の危険を感じた.ヤバイ,ことによっちゃ死ぬる!って思った.

こぶし大の氷片やスコリア(マグマのしぶきの固まったもの.ココの場合1707年の宝永噴火の堆積物)が,横殴りにバンバン飛んでくるし,斜面に四つんばいになって,身を低くしないと飛ばされる.なんとかして地形のくぼみに逃げ込んだ.風速20m/sは余裕で超えてたはず.単独だったし,家族の顔が頭に浮かんだのでとにかく逃げ帰ってきた.

世間にはあまり知られていない(気づかれていない)が,ここは間違いなく東京から最も近く,短時間で冬山の楽しみを味わえる場所.都心から1.5時間で到達できる雪山なのだ.
安・近・短で本格的な雪と寒さを味わえるので娘が雪遊びできるようになったらまずは連れて行きたいと考えている場所(火山学的にもおもしろい)なわけだが..

その一方で,東京から最も近くして冬山・極寒の恐怖を感じられるところでもある.

今回の場合,二人の入ったテントが飛ばされたわけだが,気圧配置としては同じ条件.日本海の低気圧が抜けて,西風が強くなり,遠目にはすっきりと晴れ渡ったきれいな富士山だったはず.現地は遠目と違って過酷な世界になってるわけだが.

気象庁のデータを見ると,一昨日から今日の富士山頂は-20~25度.藤村(1971.富士急の報告書)に基づき換算すると,この時期の富士山南東部の気温減率は7度/km.とすると,現場は恐らく-10~-15度.風速30m/sとして,体感温度は-40度を下回ったに違いない.

ただ,この時期,毎日富士山ではこんな天候かというと,そうではない.ネットを見ると,こんな天気はこの時期の富士山では普通とする意見もあるが,実は普通ではない.

グラフは過去4年間の10月以降の山頂の日平均気温.一昨日から今日までの寒波は12月中旬としては最も厳しいものだってことがわかる.気圧配置としては月に2,3日あるような強い西風と寒波の日で,なおかつこの時期としては数年来の強度の冬型であった,てことになる.

しかし,そんな天気にあたってしまった片山氏を不運だった,とはけして思わない.「寒波が来ることを知らずに入った」というのだから,ってことは天気図を見ずに入山したわけだから.これはアリエナイ.

6千mを超える山をいくつも登っている登山家,というけど,大所帯で多くが極地法登山,かつ十分なスポンサーのついた商業的海外遠征,かつその主役として担がれてきた彼には,天候に配慮するなどという下地~な部分を気にする必要はこれまでなかったのかもしれない.

ついでに言うと,現地であの天候に身をおいて,自分より体力のない者と別行動したこと,富士山のあの斜面でビバークしたこと,この二点も過ちだったのではないか.

しかもビバークするにもあの斜面であれば2200m地点にコンクリの小屋の跡があり,風下は雪洞を掘れる吹き溜まりになる.それはわかってたのだろうか.

とにかく,遭難したお二人のご冥福を祈り,またこの事故は今後の自分への戒めにしたい.

そのストーブで

餅を焼いた.
お正月の練習.というわけでもないが
ポカリ(薪ストーブ)の上で大成功.

お新香はまだまだ.単にしょっぱくヌカの味がするだけ.
正月までには美味しくなるかな?

リンゴの家のストーブ

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ブータンのネット環境

ブータンのネット環境,といってもそれに関して知識があるわけではないが,

とにかく,きびしい..

今まで,どこでも当然のようにつながり,かつ100Mbpsなんぞあたりまえ,な環境から,この地にくると厳しい.

昨日もなんやら遅かった..だもんで,メールがたまるたまる.そうなるとその対応で一日のほとんどが終わる.

FTPでダウンロード,ファイル便からダウンロード,だのはまずクリックするのに勇気がいるし,そのあとの予定を考えてクリックする必要がある.なんせ,数十分かかるわけだから.

しかも,これダウンロードすると,この国全体が遅くなるのかな?なんて思ってしまう.


あ,そうそう,スカイプ始めなきゃ.

新たに始めたこと,二つ

「きっと続かないブログ」.本当に続かなくなりかけて2週間.復活です.

さて,その2週間の出来事としては...

◆日本に戻ってプロジェクトの会議に出席.今年の話と来年の話で2日間が終わった.来年は今年以上に更にヘビーなメンバーでヘビーな現地調査となりそうで,楽しみ.

◆ついでに家族を伴なってブータンに帰国.途中,またまたバンコクに寄ったが,既にしっかりとブータン人化した(例えば値札を見るとすぐにヌルタム換算してしまう,みたいな)我が家族には,あの街はヘビーすぎ.

◆師走に入って,二つ,新しいことを始めた.これが今日の本題.

一つは糠づけ.
ビバ,ビフィズス菌!
とは言え今日が2日目.まだまだあのキッツイ匂いは発してくれてない.

以前,初代ヌカ子,二代目ヌカ子は哀れな腐乱死をとげた.
かなり熟成したヌカ床だったのに!海外出張中に我が奥様に見放された.

今回,三代目ヌカ子はブータンの野菜に「お新香化」という絶大な付加価値をつけてくれるはずである.
しかし山の調査の間はどうしよう.

二つ目は,Wii Fit
 ブータンに持ち込んで直後,鼻歌交じりでテレビと電源に繋いだ直後「ボン」っとACアダプターを240ボルトの電圧で焼き殺し,それから4ヶ月.ついに稼動を始めた.

 今のところ,Wii Fitに関しては「このデッカイACアダプターが240Vで使えないって,ニンテンドウよ,あんたどうかしてるぜ」という感想のみ.
 奥様が気に入って毎日ヘビーに使ってくれることを祈る.

残業しちまったぃ

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チキンチーズカツと外泊と成田闘争

ガサ,ラヤに行った協力隊の○田君からの電話から,昨晩もJOCV3人さんと食事となった.

二晩続けて自分より若い人たちと話しができて,おおいに刺激を頂戴した.
彼らも楽しんでもらえたかな?

しかも場所は二日連続で同じ通称”モモ屋サン”.
ここのチキンチーズカツが最高!もももうまい.今日の昼もここでいいくらい.

ただ,二件目を出たのが夜10時半.しかし,この時間ってすでにブータンでは深夜にあたるのかも.
というのは,ホテルに入れず.遅すぎて.

おかげでJOCVのドミトリーのソファーで仮眠.その前に3時までかかって「ぼくらの村」を読了.ちょっと面白かった.成田を頻繁に使っているけど,成田闘争のことなんて遠い昔の事件として,ほとんど思い出さなかったので,新鮮だった.

 そいえば,メインの国際空港は羽田となるのだろうか.そうだろなぁ..

プロフィール

jirok

Author:jirok
ブータン地質鉱山局に身をおく一地球人の独り言と備忘録.

 ヒマラヤの氷河・氷河湖問題,山地・気象災害とかってどうなのか.この地が,この社会がなぜできたのか,ブータンは,日本は幸せなのか,我が子はどう育つのか,興味の相手はつきません.

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